Intel Lunar LakeはMeteor Lakeより2W高い消費電力で50%高いマルチコア性能を実現。ワットパフォーマンスが大幅向上へ
Intelは2024年後半に薄型ノートパソコン向けにLunar Lakeと呼ばれるCPUの投入を計画していますが、このLunar Lakeの性能やワットパフォーマンスに関する情報が海外のリーカーより登場しました。
Lunar LakeについてはBionic_Squash氏によると、消費電力は17WとMeteor Lake-Uの15Wに対して2Wほど高まるとのことです。しかし、Cinebench R23やGeekbench 5などのマルチコアスコアではMeteor Lakeに対して1.5倍近いスコアを記録しており、ワットパフォーマンスが大きく向上しています。
Meteor Lake-UのCPU構成は最上位モデルでも2P+8E+2LPEの合計12コア14スレッド構成で、P-Coreの数が非常に少ないCPUになっています。一方で、Lunar Lakeでは4P+8Eであるのは確定で、LPEコアが搭載されれば合計14コアでハイパースレッディングは廃止されるため14スレッドになります。P-CoreはLunar Lakeでは新しいアーキテクチャーであるLion Coveを搭載しているため、抜本的な性能向上に加え、2コア増えたことにより性能が大きく向上していると言えそうです。
IntelはTDP28Wを超えるモデルにはArrow Lakeを割り当て、Lunar Lakeは20W以下で薄型ノートパソコンなどに最適化された設計だったのですが、Bionic_Squash氏によるとOEM側から高い要望を受けてTDPが30Wまで利用できるように変更されているとのことです。
Lunar Lakeは元々低い消費電力でパフォーマンスが出るように設計されていたCPUのため、TDPを30Wに拡大しても性能がさらに2倍近く向上するという訳ではありません。ただ、Lunar Lakeに搭載されている内蔵GPUはより高いTDPで動作させることで性能が伸びる可能性もあるため、TDP30W版のLunar Lakeについては一部のハイエンド薄型ノートパソコンやハンドヘルド型ゲーミングデバイスなどで採用される可能性がありそうです。
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