Lenovoもハンドヘルドゲーミングデバイスを開発中。『Legion Go』が近々登場予定
2022年から発売されたSteam Deckをキッカケに、PCゲームを携帯型ゲーム機の形状で楽しめるハンドヘルドゲーミングデバイスについては爆発的な知名度と売り上げを記録しており、Ayaneoなど比較的小規模なメーカーからASUSなど大手まで参入しています。
そんなハンドヘルドゲーミングデバイスですが、コンシューマー向けPCなどを手掛けるLenovoが自社のゲーミングブランドである『Legion』の名を冠したハンドヘルドゲーミングデバイス『Legion Go』を開発中である事がWindows Centralより明らかになりました。
Legion Goについてはまだ詳細まで明らかにされていませんが、画面サイズは8インチ程度となり、Steam DeckやASUS ROG Allyの7インチより一回り大きくなっています。この画面サイズ拡大は筐体サイズの巨大化を招く一方で、バッテリーサイズの増加やより高機能な冷却機構を搭載できるなどパフォーマンス面で有利にもなります。
内蔵される仕様についてはASUS ROG Allyと同じくZen 4+RDNA 3を内蔵するPhoenix APUのRyzen Z1 Extremeなどを採用すると見られており、パフォーマンス面での差別化は難しく、筐体の持ちやすさや冷却性能、バッテリーの持続時間、そして価格などかなり限られています。
ただ、登場時期が2024年に入るのであればZen 5+RDNA 3.5を内蔵するStrix Point APUの採用も視野に入るため、登場時期と内蔵APU次第ではASUS ROG AllyやSteam Deckを大きく上回るパフォーマンスが見られるかもしれません。また、Zen 4+RDNA 3のPhoenix APUを採用したとしても、コストを徹底的に抑えたモデルを投入する可能性もありますが、この点は続報を待つ必要がありそうです。とにかく後発としてSteam DeckやASUS ROG Allyの弱点を補ったモデルになると言えそうです。
なお、Lenovoは過去に『Lenovo Legion Play』と呼ばれるAndroidベースのハンドヘルドゲーミングデバイスを2021年に発表していましたが、これはクラウドベースのデバイスであり、Google Stradaの失敗やSteam Deckの成功などを見て結局は市場に投入される事はありませんでした。ただ、Lenovoとしてはここで得られた開発ノウハウを活かして『Legion Go』の開発を進めているようですので、使い心地などの性能の次に大事な面でもSteam DeckやASUS ROG Allyに遜色のない水準に達する可能性はありそうです。
コメント
コメント一覧 (2件)
UMPCの開発競争とか見ると、2000年代に戻った気になれるね。
この流れに乗ってSonyとかVaio-UやFujitsu F-07cとかイロモノUMPCも復活したらなぁ
ゲーミングラップトップを出してる大手メーカーだと
あとMSI、DELL、HP、Acer、GIGABYTEあたりですが、
ワンチャンありそうなのはDELLのAlienwareとかでしょうか。
HPのOMENも無くはなさそうです。MSIや他は無さそうな感じ。
ALLYが専用端子兼用USB-Cx1という強気な仕様で出て、
中華メーカーは豊富な端子やRAMで差別化を図って生き残っていますが
そこに二の矢を射る企業が現れるのか…現れてくれ…(私情)