AppleがBroadcom依存を減らす為にiPhone 17 Proから自社開発Wi-Fi 7チップを搭載する予定
Appleでは自社開発の5Gモデムを2024年に発売するiPhone SE4に搭載する予定でしたが、モデムを小型、省電力化する技術やQualcommの特許回避や各国の電波認証への対応に苦慮し結局、2025年から2026年まで開発が伸び、5GモデムではQualcommに依存する必要が出てきています。しかし、少しでも他社へ部品供給を頼るのをやめ、自社開発を行いコストを下げる取り組みとして、Appleでは2025年以降に発売が予定されているiPhone 17 Proから自社開発のWi-Fi 7チップを搭載する可能性が出ているようです。
iPhone 17 Pro to Feature Apple-Designed Wi-Fi 7 Chip, Analyst Predicts – MacRumors
香港のHaitong International SecuritiesのJeff Puによると、AppleはiPhone用の独自設計のWi-Fi 7チップを開発しており、Wi-Fi用チップを供給しているBroadcommから自社開発チップへiPhone 17 Proを皮切りに段階的に移行させていく計画であることが明らかにされています。
また、AppleではWi-Fi 7のみならず、Bluetoothについても独自開発のチップに切り替える計画を行っているようで、可能な限り他社から調達している半導体製品を減らす取り組みは今後も緩めないものと見られています。
なお、Wi-Fi 7については2024年3月までに最終仕様が確定し、それ以降に対応するモバイルデバイスが登場すると見られていますが、iPhone 16シリーズについてはこのWi-Fi 7には対応しないと見られており、今回明らかになった独自開発のWi-Fi 7チップを搭載するiPhone 17まで待つ必要がありそうです。ただ、iPhoen 17についてもWi-Fi 7対応チップを搭載するのはiPhone 17 Proに限られており、すべてのモデルがWi-Fi 7対応となるのは2026年登場予定の
なお、Wi-Fi 7については既にドラフト版をサポートするルーターなどが出回っていますが、まだ最終仕様が決まっていないため対応するモバイルデバイスはまだ存在していません。ただ、2024年3月末までに最終仕様が策定され、それ以降には対応するモバイルデバイスなどが本格的に登場すると見られていますが、iPhone 16シリーズについてはこのWi-Fi 7には対応せず、独自開発のWi-Fi 7チップが完成する2025年発売のiPhone 17 Proまで搭載が見送られるようです。また、2025年のiPhone 17シリーズにおいてもWi-Fi 7搭載はiPhone 17 Proに限定されると見られています。ただ、Appleでは2026年に発売するiPhone 18シリーズではすべてのモデルがWi-Fi 7に対応すると見られているため、大口受注を逃す事になるBroadcommの収益などには大きな影響を及ぼすと考えられています。
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