GoogleのLinuxカーネル開発者Eric Biggers氏が提出したRAID高速化パッチのコード内に、AVX-512対応CPUとして「Intel Nova Lake以降」のクライアント向けCPUが明記されていることが分かりました。加えてリーカーもNova LakeはP-core/E-core双方でAVX10.2(AVX-512相当)に対応するなど再びAVX-512対応が復活しそうです。
Nova LakeのAVX-512対応、ISA資料に続きカーネルパッチでも裏付け
IntelのクライアントCPUでAVX-512が最後に搭載されたのは2020年前後のTiger Lake/Rocket Lake世代で、Alder Lake以降はPanther Lakeまで一貫して非対応が続いてきました。P-coreとE-coreを組み合わせたハイブリッド構成でE-core側が対応しないことが表向きの理由とされていましたが、実際にはXeonとの差別化という製品戦略の側面もあったと見られています。
この復活の兆しは2025年8月のoneDNNリリースノートで最初に伝わっており、10月にはGCCコンパイラパッチから非対応の観測も浮上しました。11月にはIntel公式のISA参考資料でNova LakeのほぼすべてのモデルがAVX10.2とAPXに対応することが判明したものの、全製品対応なのかは不明でした。

しかし、今回Biggers氏のLinuxカーネルパッチにてNova Lake以降と記載されたことからNova Lake世代のCPUでは全モデル対応する可能性が高まっています。
P-core/E-core双方がAVX-512に対応へ
On NVL, AVX10.2 (AVX512) is supported on both Pcores and Ecores.
Jaykhin -via X
Intel関連のリーカーのJaykhin氏が今回のLinuxカーネルパッチに追加で反応しており、Nova Lakeで対応するAVX-512はP-Coreに加え、ハイブリッドアーキテクチャーに移行して以降ずっと非対応だったE-Coreも対応することを明らかにしています。これにより、Alder Lake以降、コンシューマー向けでは無効化されていたAVX-512が再び有効化されることになり、Zen 4以降AVX-512に対応していたAMD製CPUに対する弱点の1つが解消されることになります。


