2023年に投入される最弱CPU『Intel N50』のベンチマーク登場。TDP6W、性能は初代Core i5並に
Intelでは2022年末よりハイブリッドアーキテクチャーであるAlder Lakeの内、高効率コアであるAtomベースアーキテクチャのGracemontのみを搭載したIntel Nシリーズを投入しています。
このIntel Nシリーズは今回登場したN50を含めて合計7モデルあります。
CPU | Intel N50 | Intel N95 | Intel N97 | Intel N100 | Intel N200 | Core i3-N300 | Core i3-N305 |
コア数/スレッド | 2C/2T | 4C/4T | 4C/4T | 4C/4T | 4C/4T | 8C/8T | 8C/8T |
動作クロック | ~3.4 GHz | ~3.4 GHz | ~3.6 GHz | ~3.4 GHz | ~3.7 GHz | ~3.8 GHz | ~3.8 GHz |
GPUコア数 | 16EU | 16EU | 24EU | 24EU | 32EU | 32EU | 32EU |
TDP | 6W | 15W | 12W | 6W | 6W | 7W | 9~15W |
特にこの中で4コアのE-Coreを備えるIntel N100は低価格なミニPCなどで採用されており、人気モデルとなっていますが、Intelではコア数をさらに半分の2コアに減らしたIntel N50と言う最弱モデルを投入しており、今回のこのCPUのベンチマーク情報が出現しました。
Intel N50の仕様は2023年では珍しいい合計2コア2スレッドのCPUとなっており、動作クロックは最大3.4 GHzで内蔵GPUには合計16のExecution Unitを搭載し、TDPはたったの6Wに設定されています。
Intel N50のGeekbenchスコアはシングルコアが1054pt、マルチコアが1388ptとなっています。
シングルコア性能としては初代RyzenであるRyzen 5 1600並みになっており、マルチコアは1293ptを記録している初代Core iシリーズであるCore i5-760相当になっています。
このCPU性能については一般的なネットサーフィンやMicrosoft Officeを利用した作業なども困難なレベルとなりそうですが、その分消費電力は6Wと非常に低く抑えられており、デジタルサイネージなどユーザーが何か操作するという用途と言うよりただ広告を流しておく場合や、電車の案内表示などに適したCPUになっています。
コメント
コメント一覧 (8件)
初代i5を使っていた身としては、そんなに遅いとは感じないけどね。
初代i5でネットサーフィン不可なレベルで遅いってのはイメージと合わない
同TDPのIntel Atom x7 (Core 2 Duo相当)からだいぶ進歩したしね。初代GPD WIN使てたから分かる。それも割とそこそこ使えたし。
iGPUも順当に進化したんだし、Spec Ops: The LineやDead Space 2あたりの世代のゲームなら快適に動くレベルなんじゃない?
普段使いにも以外と使えそう?
「一般的なネットサーフィンやMicrosoft Officeを利用した作業なども困難なレベルとなりそう」であって、低いとは言ってないけど、なんかなぁ。ライターさんがOfficeに何やらせてるのか知らんけど、例えばエクセルだと、そりゃ遅くなるに決まってるでしょ。って使い方が大概だもんな。
AMD Geode LX 800@0.9W(最大3.6W (TDP max) , 通常1.8W)も使っていた身としては、
「CPU性能については一般的なネットサーフィンやMicrosoft Officeを利用した作業なども困難なレベルとなりそうですが」
という一文に違和感がある。
AMD Geode LX 800でも当時はネットサーフィンやオフィスアプリケーションは使えてたからな。
Intelのページ(https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/sku/233089/intel-processor-n50-6m-cache-up-to-3-40-ghz/specifications.html)
を見に行くとCPU単体の価格がかなり安い、ただこれは公表されているカスタマー希望価格(1000個あたり)なので、調達数で変化しそうだな。ドン・キホーテあたりがMUGAストイックPCの新版として採用してくれると嬉しい。
Core i3-N300 8コアあって7W って使い勝手めっちゃ良いな