Intel Core Ultra 200Sが販売が大苦戦。海外では最大10個しか売れず
Intelはデスクトップ向けに新世代CPUにあたるArrow Lake-S世代のCore Ultra 200Sシリーズを2024年10月24日に発売しましたが、発売後のレビューではマルチコア性能などはE-Coreの性能向上により先代より向上が見られています。しかし、同時にアーキテクチャーの構造によりメモリーレイテンシーが増加していることも明らかになり、先代のRaptor Lake Refreshに対してゲーミング性能が劣る場面が多くみられるなどレビュー含めて評価は芳しくありません。
そんな、Core Ultra 200Sシリーズは発売から1週間が経過し、世界各地での販売状況が明らかになりはじめていますが、芳しくない評価に引きずられてか、販売状況も壊滅的な状況であることが明らかになりました。
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— TechEpiphany (@TechEpiphanyYT) October 30, 2024
ドイツ最大手のPCパーツ販売店であるMindfactoryの集計によると、発売から1週間を経たCore Ultra 200Sシリーズの販売台数はCore Ultra 9 285Kが10台前後、Core Ultra 7と5がそれぞれ5台前後と新製品として壊滅的ともいえる販売状況であることが明らかになっています。
また、この状況は北米などでも同様とみられており、AmazonやNeweggではCore Ultra 9 285K以外の在庫はある状況ですが、レビュー数も両サイト合わせてわずか6件と発売まもない製品としては非常に低調で、あまり売れておらず消費者の関心も低いことが伺える状況になっています。
日本のAmazonではCore Ultra 7 265KがCPUランキングで18位にランクインしていますが、ほかのモデルはさらに下位に位置している状況です。また、Intel製CPUではCore i7-14700KFが8位、Core i9-14900Kが12位などRaptor Lake Refreshのほうが人気がある状況にあるなど日本も海外と同じく販売面でかなり苦しい状況と言えそうです。
Core Ultra 200Sシリーズは今後、競合のAMDからゲーミング性能を向上させたRyzen 7 9800X3DなどRyzen 9000X3Dシリーズも発売されるため競争の激化が予測されるため、BIOSやソフトウェアアップデートを通じて性能を向上させるか、ゲーミング性能を向上させたリフレッシュモデルなどの投入を図るなどをしなければ2026年下半期投入のNova Lake-SまでAMDにシェアを奪われてしまう可能性が高く、収益面で苦しむIntelにとってはさらなる打撃となる可能性があります。
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