Intelの次世代GPU『Arc Battlemage』は2024年11月末までに発売で計画中。NVIDIAやAMDの新製品と被る可能性
Intelは現在発売されているArc Alchemist GPUの後継モデルとしてArc Battlemageを2024年中の発売を目指して開発を進めていると言われていますが、ドイツで開催されている組み込みハードウェアのイベントである『Embedded World 2024 (EW2024)』に出展したIntelがこのArc Battlemageについて2024年11月末に行われるブラックフライデーまでに発売する事を目指している事が明らかになりました。
ドイツのComputerbaseがEW2024に出展していた関係者に取材したところAIBをはじめとするメーカーの多くはIntel Battlemageについて2024年秋から年末の販売需要が高まるシーズンを捉えることを望んでおり、2024年のブラックフライデーである11月29日までに発売する事を目標にしているとのことです。
Intel Battlemageに内蔵されるXe2 GPUはエントリーモデル向けとハイエンドモデル向け、2種類のGPUが投入される予定で、過去に登場したリークではハイエンドモデルはNVIDIA GeForce RTX 4080に対抗すると言われています。また、同アーキテクチャーはノートPC向けのLunar Lake CPUにも内蔵される予定で、こちらも2024年秋以降に投入予定になっています。
ここ最近、Arc Battlemageについては積荷目録に登録されるなど2024年11月末発売に向けて準備が進められているのですが、この発売時期はNVIDIAはGeForce RTX 5000シリーズを、AMDはRadeon RX 8000シリーズとスケジュールが被る可能性が高いです。
RTX 5000シリーズは2024年内はハイエンドモデル中心でArc Battlemageと競合しないと考えられますが、Radeon RX 8000シリーズはミドルレンジを中心に揃えると言われており、Arc Battlemageがターゲットとする性能にも近いため性能、ドライバー安定性、そして価格競争力などArc Alchemist登場時より厳しい戦いになることが予想されます。
Arc Battlemageは開発中止疑惑など色々言われていましたが、目標となる発売時期まで明らかになるなどファウンドリー事業で大赤字を出してもGPU事業はまだ切り捨てられずに残るようです。ただ、少々気になるのが発売時期で、NVIDIAはハイエンド中心であるため良いのですが、AMDのRX 8000シリーズと被るため強気な価格設定とすることは困難でIntelにとって儲かる製品にできるのか気になるところです。
正直、Intelの状況を見る限り、BattlemageのディスクリートGPUで失敗すれば次のチャンスを与えてもらえない可能性がかなり大きそうです。。。
ただ、消費者としてはAMDと被せてくれることで価格設定など競争が生まれるためより良い製品を手に入れられる可能性が高まるので良いのですが結果的にIntelと言う第3の選択肢が消える結末にならない事を祈りたいですね。
Industriekreise: Intel Battlemage soll noch vor Black Friday erscheinen | ComputerBase (ドイツ語)
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