Intel 『Arrow Lake-S』 Core Ultra 9 285Kの価格は10万円以内に? イギリスの量販店で価格が掲載される
Intelの次世代デスクトップ向けCPU、『Arrow Lake-S』世代のCore Ultra 200Kシリーズは2024年10月中旬に発表および発売が予定されていると言われています。このたび、イギリスのオンラインショップKambdaTekで、この未発表のCore Ultra 200Kシリーズ合計5モデルが掲載されているのが発見され、大まかな価格とラインアップに関する情報が明らかになりました。
掲載されているのは、Core Ultra 200シリーズの中でオーバークロックが可能な『K』バリアントです。フラッグシップのCore Ultra 9 285Kから、Core Ultra 7 265K/KF、ミドルレンジのCore Ultra 5 245K/KFまでが含まれています。
CPU | GBP | 参考:GBP Raptor Lake Refresh | 日本円(£=187) + 税10% | 参考:Raptor Lake Refresh 発売開始時価格 |
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Core Ultra 9 285K | £471.83 | £482.5 | ¥97,055 | ¥109,800 |
Core Ultra 7 265K | £327.35 | £350.0 | ¥67,336 | ¥78,800 |
Core Ultra 7 265KF | £314.60 | £291.7 | ¥64,713 | ¥74,800 |
Core Ultra 5 245K | £250.86 | £241.7 | ¥51,602 | ¥59,800 |
Core Ultra 5 245KF | £238.11 | £216.7 | ¥48,979 | ¥55,800 |
掲載されているCore Ultra 200Kシリーズの価格はまだ発売前ということで参考価格になりますが、現行のRaptor Lake Refresh世代の同等製品と比較すると、ハイエンドモデルは値下がりしています。Core Ultra 9 285Kは先代モデルより2%、Core Ultra 7 265Kは6.5%安い価格になっています。一方で、Core Ultra 7 265K以下のモデルでは値上がり傾向にあり、Core Ultra 5 245KFは先代のCore i5-14600KFに比べて10%の値上がりとなっています。
日本での予想価格については、LambdaTekに掲載されているIntel Raptor Lake Refreshなど最新CPUの価格を為替レートと消費税10%を加えて計算すると、日本での販売価格に近くなります。この計算方法をCore Ultra 200Kシリーズの価格に適用すると、すべてのモデルで10~15%の値下がり傾向が見られます。Core Ultra 9 285Kは10万円に迫る価格、Core Ultra 5 245Kは5万円を切るなど、かなり安くなっています。
ただし、イギリスでの販売価格はあくまで参考価格であり、日本では円安や物流費の高騰、代理店手数料など多くの加算要素があるため、実際にここまで安く販売される可能性は低いと考えられます。最良のケースでも、先代のRaptor Lake Refreshと同程度の価格で販売されるのではないかと予想されます。
IntelのArrow Lake-Sは、TSMC 3nmプロセスを活用して製造されるなど、コスト高騰要因が多くなっています。しかし、AMDがRyzen 9000シリーズの価格を引き下げたことも影響してか、少なくともRaptor Lake Refreshに対して大幅な値上げが行われる可能性は低いように思われます。
あとはパフォーマンスが気になるところですが、IntelではArrow Lake-Sの後継にArrow Lake Refreshを投入する予定であるため、少なくともCore Ultra 9 285KはRyzen 7 7800X3Dを超えるゲーミング性能を発揮し、マルチコア性能ではRyzen 9 9950Xをしっかりと上回るレベルでなければRyzen 9000X3Dシリーズの攻勢に耐えられない気もするので最適化含めて万全の体制で発売を迎えてほしいところです。
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