Intelでは第12世代CPU Alder Lake-Sに対応するマザーボードとしてH670、B660、H610などを投入予定となっていましたが、B660とH610については発売日が決定されたものの在庫量は少なく、H670に至っては発売が延期されたようです。
供給が不安定なAlder Lake対応マザーボード
Intelでは2021年11月に発売されたAlder Lake-Sに対応するマザーボードとしてZ690マザーボードを既に発売していますが、2022年よりエントリーからアッパーミドルまでをカバーするCPUが発売されるタイミングで、より手ごろな価格で入手が可能なH670、B660およびH610マザーボードの投入を予定しています。今回、H670を除くマザーボードについて最新の発売時期が判明しました。
B660、H610マザーボードは2022年1月5日発売。ただし、在庫は少ない
Intelでは2022年1月4日にCES2022にてイベントを予定しており、この中でモバイル向けAlder LakeやKバリアントでは無いAlder Lake-Sとそれに対応する600シリーズマザーボードの追加発表を行うする予定となっています。
この600シリーズマザーボードについては、台湾のITHomeが発売日や供給面に関する情報を入手したとの事です。
発売日についてはミドルレンジモデルであるB660とエントリーモデルであるH610に関しては2022年1月5日より発売が開始されるとの事です。
ただし、この2機種に関しては発売日時点では供給量が非常に限られた状態になると見られており、2月から3月になるまで安定した供給は期待できないとの事です。また、B660とH610の価格についても供給量が制限されている事やPCIe Gen5対応など強化されている部分が多く、価格が500シリーズのB560やH510に比べて高くなる見込みになっています。
H670マザーボードの発売時期は未定に。
H670マザーボードはZ690からCPUのオーバークロック機能が無効化されただけで、PCIe Gen 4.0のレーン数などは上位のZ690とほとんど機能面で変わらないマザーボードとなっており、拡張性を求めるユーザーにとっては魅力的な選択肢となりそうなモデルとなっています。
このH670マザーボードに関してはB660やH610と同時に発売が行われると見られていましたが、ITHomeによると発売が延期されてしまい、発売時期については未定になっているとの事です。
H670マザーボードの発売が延期される理由などについては詳細情報はありませんが、B660やH610の供給量が限られているという点から、Z690とほとんど機能が変わらないアッパーミドルレンジのH670を発売するより、Core i5-12400などミドルレンジやエントリー向けCPUと相性が良いマザーボードの販売を優先した方が売り上げに繋がるという判断が行われたのかもしれません。
Intel Alder Lake-S(無印)全モデルの仕様や価格が判明。Core i5は2万円台
B660およびH610については発売されても供給量が少なくなるとの事ですので購入を考えている人は発売日にすぐに購入した方が良さそうです。
特にマザーボードなどの生産が行われている中国ではオミクロン株の市中感染が確認されており、いつロックダウンが行われるか分からない状況となっています。また、例えロックダウンが行われなくても2月に新春による大型連休が入るため、コンシューマー向けの半導体製品などの供給が滞りやすい状況になっています。