NVIDIA GeForce RTX 5090のバス幅は448-bitでVRAM容量は28GBに。512-bitの一部を無効化

2024-05-31

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【リーク情報確度：3】

NVIDIA GeForce RTX 5090のバス幅は448-bit、VRAM容量は28GBに。GB202 GPU自体は512-bitまで対応するが歩留まりのために一部無効化

NVIDIAの次世代グラフィックカード、GeForce RTX 5000シリーズの最上位モデルとしてラインアップ予定のGeForce RTX 5090では少し前のリークでは512-bitのバス幅を持つGB202 GPUを搭載し、VRAM容量は最大32 GBになると言われていました。しかし、どうやらこれはGB202 GPUの仕様上最大のスペックであり、実際にGeForce RTX 5090に搭載される際には若干スペックダウンされる事が新しいリークで明らかになりました。

GeForce RTX 5090に搭載されるGB202 GPUは下位のRTX 5080に搭載されるGB203を2つ繋ぎ合わせたGPUになるとリークされており、GB203 GPUが256-bitであることから2つ搭載する事で512-bitのバス幅を実現しているものと考えられていました。しかし、Chiphellで活動するリーカーのpanzerlied氏によると、GeForce RTX 5090は512-bitのGPUダイを搭載するものの、実際に使えるバス幅は448-bitになることを明らかにしています。

バス幅が448-bitに変更される事で、RTX 5090には14枚のGDDR7メモリーモジュールを備えることになるため2GBのGDDR7モジュールを採用した場合はVRAM容量が28GBと現行RTX 4090に対して4GBの容量増が期待できることになります。

帯域幅はGDDR7が28Gbpsで動作する場合、512-bitの場合は1792 GB/s発揮できますが、448-bitに減ることで1568 GB/sに抑えられることになります。ただ、これでもRTX 4090の1008 GB/sを55%上回るため、4Kなどの高解像度で高画質テクスチャーを大量に使うゲームやAIワークフローでの大幅なパフォーマンス向上が期待できます。

GeForce RTX 5090でバス幅が若干縮小されている理由としては、GB202 GPUの歩留まり向上を行うためのほか、GDDR7自体非常に高価であることから16枚のメモリーモジュールを使って32GB構成にするより、14枚で28 GBに減らしてコストと販売価格を下げた方が得策と言う判断と言えそうです。

また同時に、GeForce RTX 5090で32 GBと言う大容量なVRAMを搭載してしまうと、エンタープライズユーザーがより高価格なRTXシリーズを買わずに、GeForceを買ってしまう可能性があるため、バス幅とVRAM容量を削ったとも考えられます。

そのため、GeForce RTX 5090ではバス幅が448-bitに制限されますが、エンタープライズ向けのRTXシリーズでは512-bitのバス幅を持ち、32GBのGDDR7が使えるモデルがラインアップされる可能性がかなり高いと言えそうです。

GeForce RTX 5090は512-bitのバス幅と32GBのVRAM容量を持つと言われていましたが、これは搭載されるGPUダイの最大スペックで、残念ながらRTX 5090は448-bit、28GBと少しスペックダウンしてしまうようです。

ただ、それでも帯域幅はRTX 4090の1.5倍、VRAM容量も4GB増えているためゲームはもちろんのこと、AI系処理の大幅な性能向上が期待できます。価格はスペックを抑え気味にしていることからRTX 4090のMSRPである$1599から$1999の範囲で販売されるかもしれません。

日本の場合は円安もあるので、$1999だと38万円ぐらいになりそうですが、それでも40万円をギリギリ超えない価格での販売も期待できそうです。

補足情報

NVIDIA GeForce RTX 5090はRTX 5000シリーズの最上位モデルにラインアップされるモデルで、最上位のGB202 GPUが搭載されますが、一部CUDAコアなどは無効化される見込みで、バス幅も512-bitから448-bitに減らされる見込みです。GPUのサイズとしてはリファレンスモデルのFoudners EditionではGPUクーラーが2スロットに小型化されるとも言われています。