GeForce RTX 5070 はVRAM 12GBでCUDAコアは RTX 4070 SUPER以下に。2025年1月に発表
NVIDIAはGeForce RTX 5000シリーズを2025年1月に開催されるCES 2025で発表する見込みで、当初のリークではハイエンドモデルのRTX 5090とRTX 5080のみの発表が予想されていました。しかし、どうやらNVIDIAはアッパーミドルレンジモデルにあたるRTX 5070も発表する見込みで、今回このRTX 5070のスペックに関するリーク情報が登場しました。
Wccftechの情報筋によると、NVIDIAはCES 2025でRTX 5090とRTX 5080に加え、RTX 5070も発表する計画です。GeForce RTX 3000シリーズの時と同様に、最上位モデルからアッパーミドルレンジまで比較的大きな顧客層をカバーするラインアップを最初から用意するようです。RTX 5070まで発表する理由としては、RTX 4070発売から2年が経過することに加え、AMDがミドルレンジモデルに特化したRDNA4アーキテクチャを採用したRadeon RX 8000シリーズを発表すると言われているため、その対策としての意味合いが強いと言えそうです。
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そんなRTX 5070ですが、CUDAコアの具体的なコア数は不明ですが、GPUダイには最大6,400コアのCUDAコアを搭載するGB205を採用する予定です。そのため、コア数はRTX 4070に対して最大9%アップが限界で、RTX 4070 SUPERに対しては11%下回るなど、大幅な性能向上は期待できない仕様になっています。また、VRAM容量も現行RTX 4070と同じ12GBに据え置かれる見込みのため、バス幅も192-bitのままです。ただ、VRAMがGDDR6XからGDDR7へ変更されることで速度が28Gbpsに高速化されるため、バス幅は据え置きのままですが、帯域幅はRTX 4070の504 GB/sからRTX 4070 Ti SUPER相当の672 GB/sに拡大されます。そのため、高解像度かつ高画質なテクスチャーを多用したゲームでのパフォーマンスはRTX 4070に対して大幅な向上が期待できると言えそうです。
RTX 5070
— kopite7kimi (@kopite7kimi) October 9, 2024
250W
消費電力はリーカーのkopite7kimi氏によると250Wとのことで、先代のRTX 4070に対して50W増と消費電力は比較的大きく増える見通しです。
RTX 5070の価格などは来年発売予定のためまだ明らかにされていませんが、現行RTX 4070が2023年3月に発売された当初の価格は10万円でした。しかし、そこから為替レートの変動なども加わるため、安くても11万円台で発売される可能性があります。そうなると、現行のRTX 4070 SUPERが9万円、RTX 4070 Ti SUPERが12万円となり、ここ最近のミドルレンジのNVIDIA製品で見られがちな「発売当初は高すぎて魅力がない」という状況が続くことになりそうです。
ただし、AMDが発表を予定しているRadeon RX 8000シリーズの価格や性能次第では、消費者はRTX 5070以外の選択肢を得られるほか、NVIDIAも対抗するためにRTX 5070の価格を下げる必要性に駆られる可能性があります。そのため、AMDが競争力の高い製品を投入できるのかも注目が集まります。
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NVIDIA GeForce RTX 5090 32 GB, RTX 5080 16 GB, RTX 5070 12 GB To Launch at CES, New PCB “Back Drill” Changes | wccftech
https://wccftech.com/nvidia-geforce-rtx-5090-32-gb-rtx-5080-16-gb-rtx-5070-12-gb-ces-2025-launch/
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