GeForce RTX 5000 SUPER シリーズの最新情報一覧
GeForce RTX 5000 SUPER シリーズの最新情報
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GeForce RTX 5080 SUPER の消費電力は415Wに設定。VRAMは24GBだがCUDAコア数は増えず。
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GeForce RTX 5070 Ti SUPER のスペックもリーク。変更点は24GBのVRAMと消費電力は350Wに増大
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GeForce RTX 5070 SUPER の詳細スペック判明。CUDAは6400コアに増えVRAMが18GB化
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GeForce RTX 5080 SUPER は最大450Wで動作する可能性。価格も値上げされる?
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GeForce RTX 5080 SUPER のスペックが判明。VRAM 24GBに増量もCUDAコア数は据え置き
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NVIDIAが GeForce RTX 5080 SUPER 24GB と RTX 5070 SUPER 18GB を計画中。VRAMが1.5倍に増加
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NVIDIA GeForce RTX 5080には24GB版が後ほど投入される予定
GeForce RTX 5000 SUPER シリーズの基本情報
GeForce RTX 5000 SUPERシリーズは2025年1月30日から発売されたGeForce RTX 5000シリーズに対してGPUアーキテクチャーはそのままに、CUDAコアや動作クロック、VRAM容量などのスペックアップを図ったリフレッシュモデルになる予定で、2025年7月時点ではRTX 5070 SUPER、RTX 5070 Ti SUPER、RTX 5080 SUPERの合計3モデルが投入されると言われています。
特に主要な変更点となるVRAM容量に関しては、現行モデル(非SUPERモデル)は2GBの容量を持つGDDR7モジュールを採用していますが、RTX 5000 SUPERではすべてのモデルで3GBの容量を持つGDDR7モジュールが採用されるため、バス幅はそのままにVRAM容量が増えます。
GeForce RTX 5070 SUPER
GeForce RTX 5070 SUPER の詳細スペック判明。CUDAは6400コアに増えVRAMが18GB化
グラフィックスカード モデル | GeForce RTX 5070 SUPER | GeForce RTX 5070 |
---|---|---|
内蔵GPU | GB205 | GB205 |
クラス | アッパーミドルレンジ | アッパーミドルレンジ |
CUDAコア数 | 6,400 (+4.2%) | 6,144 |
ベース クロック | 不明 | 2.33 GHz |
ブースト クロック | 不明 | 2.51 GHz |
VRAM仕様 | 28 Gbps GDDR7 | 28 Gbps GDDR7 |
VRAM容量 | 18GB | 12GB |
バス幅 | 192-bit | 192-bit |
帯域幅 | 672 GB/s | 672 GB/s |
TDP | 275W (+25W) | 250W |
GeForce RTX 5070 SUPERはRTX 5000 SUPERシリーズとして投入される最廉価モデルと見られています。このモデルはオリジナルのRTX 5070に対して、GPUコアは同じGB205 GPUを搭載しますが、有効化されるCUDAコアは6,144から6,400コアへ増える見通しです。
また、GDDR7は3GBモジュール化により12GBから18GBへ大幅な増量が行われるため、最新タイトルや将来的に登場するタイトルでも1440p解像度でのプレイであればテクスチャー設定を最大にしてもVRAM容量が不足すると言う事態は防げると見られています。
性能は2025年3月に発売されたRTX 5070は先代のRTX 4070 SUPERに対して性能がほとんど向上しなかったことから発売後の評価はかなり悪い状況でした。しかし、RTX 5070 SUPERはグラフィクスカードの性能に大きな影響を与えるCUDAコアが4.2%増えていることから、最低でも4%程、動作クロック向上などが加わればRTX 5070に対して10%ほどの性能向上が期待できますが、その背反として消費電力も250Wから10%増となる275Wに設定される見通しです。
GeForce RTX 5070 Ti SUPER
GeForce RTX 5070 Ti SUPER のスペックもリーク。変更点は24GBのVRAMと消費電力は350Wに増大
グラフィックスカード モデル | GeForce RTX 5070 Ti SUPER | GeForce RTX 5070 Ti |
---|---|---|
内蔵GPU | GB203 | GB203 |
クラス | アッパーミドルレンジ | アッパーミドルレンジ |
CUDAコア数 | 8,960 (0%) | 8,960 |
ベース クロック | 不明 | 2.30 GHz |
ブースト クロック | 不明 | 2.45 GHz |
VRAM仕様 | 28 Gbps GDDR7 | 28 Gbps GDDR7 |
VRAM容量 | 24GB | 16GB |
バス幅 | 256-bit | 256-bit |
帯域幅 | 896 GB/s | 896 GB/s |
TDP | 350W (+50W) | 300W |
GeForce RTX 5070 Ti SUPERはアッパーミドルとハイエンドの間と言う絶妙なポジションに位置する製品で、1440p解像度を最高画質、または4K解像度にも手を伸ばしたいユーザーに最適化されたモデルになっています。ただ、SUPER化による進化はVRAM容量が24GBに増えることと、消費電力が300Wから350Wに増えるだけになっています。
ただ、CUDAコア数が据え置きながらも消費電力が増えることから動作クロックが現行の最大2.45 GHzから大幅に引き上げられる可能性が高く、RTX 5070 Tiに対して性能は5~10%程度は向上するのではないかと見られています。
なお、このRTX 5070 Ti SUPERでVRAM容量が16GBから24GBに増えたことで特に4K解像度などVRAM容量が求められる環境でも快適なプレイが可能になると見られていますが、CUDAコアが据え置きなど変更点が少ないため、販売価格についてはRTX 5070 Tiから据え置きになる可能性があります。
GeForce RTX 5080 SUPER
GeForce RTX 5080 SUPER の消費電力は415Wに設定。VRAMは24GBだがCUDAコア数は増えず。
グラフィックスカード モデル | GeForce RTX 5080 SUPER | GeForce RTX 5080 |
---|---|---|
内蔵GPU | GB203 | GB203 |
クラス | アッパーミドルレンジ | アッパーミドルレンジ |
CUDAコア数 | 10,752 (0%) | 10,752 |
ベース クロック | 不明 | 2.30 GHz |
ブースト クロック | 不明 | 2.45 GHz |
VRAM仕様 | 32 Gbps GDDR7 | 30 Gbps GDDR7 |
VRAM容量 | 24GB | 16GB |
バス幅 | 256-bit | 256-bit |
帯域幅 | 1024 GB/s | 960 GB/s |
TDP | 415W (+55W) | 360W |
GeForce RTX 5080 SUPERもRTX 5070 Ti SUPERと同じくVRAM容量と動作クロックに加え、VRAM速度を引き上げたモデルになっています。そのため、CUDAコア数などは同じですが、VRAM容量は16GBから24GBに増えているほか、消費電力も360Wから415Wと400Wを超える設定に引き上げられています。
また、RTX 5080 SUPERのみに施される変更点としてはGDDR7の動作速度が30Gbpsから32Gbpsへ引き上げられているため、帯域幅もバス幅は256-bit据え置きですが、960 GB/sから1024 GB/sと先代のRTX 4090の1.01 TB/sを超える速度に引き上げられています。そのため、4K解像度などのゲーミングに加え、24GBのVRAM容量を活かしてAI用途でも売り込んでいくことをNVIDIAは狙っていると考えられます。
発売時期は2025年秋と例年より早い可能性
NVIDIAは先代のRTX 4000 SUPERはオリジナルのRTX 4000シリーズを発売した翌年1月に発表、発売を行っていました。そのため、同じスケジュール感であれば2026年1月にRTX 5000 SUPERシリーズが発表および発売されると考えられています。しかし、先代のRTX 4000に比べてRTX 5000は評価がかなり悪いほか、競合のAMDもRadeon RX 9070 XTやRX 9060 XTなど競争力の高いモデルを投入していることから例年より発売時期が早まる可能性があります。
実際に、NVIDIA製グラフィクスカードのリークに関しては詳細スペック含めた情報は発売の3か月ほど前に登場する傾向にあるため、6月末ごろにRTX 5070 SUPERからRTX 5080 SUPERのリークが出ていることから早ければ2025年10月には発表される可能性があります。
販売価格は非SUPERモデルより値下がり?
GeForce RTX 4000シリーズから投入されたSUPERシリーズではメーカー希望小売価格(定価)は非SUPERモデルに対して据え置きまたは値下げされた状態で発売されるなど、コストパフォーマンスを引き上げたモデルとして投入されています。
そのため、同じ戦略であればRTX 5000 SUPERも定価が引き下げられるか、VRAM容量増などスペックアップが行われながらも価格は据え置きになる可能性があります。特に、競合のAMD Radeon RX 9070 XTがコストパフォーマンスで評価される一方で、RTX 5000シリーズは全体的にコストパフォーマンス面で酷評されている観点から、市場で再評価を受けるには価格の見直しは必須と考えられます。
GeForce RTX 5000 SUPERは主にマイナーチェンジと言えるモデルで、性能が爆発的に向上すると言った大きな変更点はありません。また、先代のRTX 4000 SUPERよりも性能向上の幅が小さくなっています。そのため、現行のRTX 5070やRTX 5080などに対してVRAM容量に不満を持っている場合には待つ価値があるモデルになりそうです。しかし、それ以外の方に関しては、例えRTX 5070 SUPERやRTX 5080 SUPERで仮に定価が下がったとしても、現行のRTX 5070やRTX 5080で見られている定価に対して10~20%も安い価格で購入することは困難であると考えられるので、RTX 5000 SUPERシリーズを待たずに現行モデルを買っても良いかもしれません。
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