NVIDIAではGeForce RTX 4060 Tiについて2023年5月を目途に発売すると言われていますが、今回このRTX 4060 Tiに関する価格情報が登場しました。
NVIDIAはGeForce RTX 4060 Tiを$449で販売する事を計画中。日本円では約7.4万円で同等性能のGeForce RTX 3070より高価に
NVIDIAではGeForce RTX 4000シリーズの内、メインストリーム向けモデルのラインアップ拡充を2023年から進める計画で、既にRTX 4070が2023年4月13日から発売が開始されています。しかし、このRTX 4070は価格が10万円近くメインストリーム向けとは言えないため、より安価なモデルの登場が期待されています。
そのため、NVIDIAではRTX 4070より安価なGeForce RTX 4060 Tiを2023年5月に発売する計画と言われており、今回このRTX 4060 Tiの価格に関するリーク情報がRedGamingTechより登場しました。
RTX 4060 Ti CHEAPER Than Expected? – Performance, Price & Specs – YouTube
RedGamingTechによると、既に登場しているリークの通りGeForce RTX 4060 Tiについては2023年5月登場で計画がされており、価格については現時点では$449に設定される見込みとの事です。ただ、直近発売されたGeForce RTX 4070の売れ行きが芳しくない事や、AMDがRTX 4070より10%以上高い性能を持つRadeon RX 6950 XTをRTX 4070に対してたったの$10高い価格で販売している事からGeForce RTX 4070で行ったように最後の最後で値下げを決断する可能性が残されているようです。
日本での販売価格についてはRTX 4070が$599の定価に対して税込みで99800円という事で、為替レートは151.5円となっています。そのため、RTX 4060 Tiで予測されている$449と言う定価は日本での税込み価格に置き換えると74,980円ぐらいになると見られています。
GeForce RTX 4060 Tiについては現在明らかになっている情報としては、GPUにはRTX 4000シリーズの中で最も小さいダイサイズを持つAD106 GPUを搭載し、CUDAコアは4352基で動作クロックは最大2.58 GHzに設定される予定です。そのため、CUDAコア数は前世代のRTX 3060 Tiに対して10%近い減少になっていますが、動作クロックの向上によってGPUコアのみの性能である浮動小数点演算性能は22 TFLOPsでRTX 3070 Ti並みになっています。しかし、メモリー関係はRTX 4060 Tiでは18Gbpsで動作するGDDR6を8GB搭載していますが、バス幅は128-bitとなり、帯域幅は288 GB/sとなっています。RTX 3060 Tiではバス幅が256-bitで帯域幅は448 GB/sだったため、帯域幅は35%減少となっています。
そのため、GPUコアの性能と帯域幅両方が求められるゲーミングにおいてはRTX 3070並みの性能になると見られています。また、最近発売されたタイトルではVRAMの使用量が多いものもあるため、8GBのVRAM容量では足りないケースも存在すると見られており、DLSS 3.0などでメモリー使用量を抑える必要も出て来るかもしれません。
リーク段階の価格であるため更に引き下げられる可能性は残されていますが、RTX 4070も結局、RTX 3080並みの価格で期待を下回るコストパフォーマンスであったため、RTX 4060 Tiについても期待値は低いです。特に、バス幅が128-bitに抑えられている他、1440pをターゲットに据えたグラフィックスカードであるにも関わらず8GBのVRAM容量とかなり残念な仕様になっているため、もし本当に7万円台で登場するならより安いRTX 3070か、16GBのVRAMを搭載しているRadeon RX 6800とかを買った方が賢い選択と言えそうです。
コメント
コメント一覧 (5件)
帯域不足でフレームレート上がらんなこりゃ
内部パーツのコストカットが心配
今3060ti使ってて4060か4070に変えようかと思っているけどFPSが大きく変わらないってことはワッパ以外に魅力は無いって事で良いのかな?
まぁ、そういう事ですね。
それどころか、wqhdや4k環境下ではメモリ帯域の狭さが足を引っ張るので、3060ti以下のfpsに留まる可能性も。
メモリ帯域のスペックで見ると、1660ti相当ですからねぇ。
AI用にはいいのかなぁ。