NVIDIA GeForce RTX 4090の基板写真が出現。VRM強化で消費電力は増える?

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NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズについては最上位モデルとなるGeForce RTX 4090が2022年8月頃に発売がされるのでは無いかと言うリーク情報が出現していますが、このGeForce RTX 4090の基板について写真が出現し、レイアウトなどが明らかになっています。

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2022年8月発売? NVIDIA GeForce RTX 4090

NVIDIA AD102, AD103 and AD104 – Estimated development and production flow and why there is no real information about the new GeForce yet | igor ́sLAB (igorslab.de)

NVIDIAでは2020年9月2日にGeForce RTX 3090などAmpereアーキテクチャーを採用したRTX 3000シリーズを発売しましたが、これらの登場からもうすぐ2年が経とうとしており、NVIDIAでは後継モデルであるGeForce RTX 4000シリーズ(Ada Lovelace)を2022年下半期から発売予定としています。

最新のリークではRTX 4000シリーズの中で最上位モデルとなるGeForce RTX 4090が2022年8月、RTX 4080を9月、RTX 4070を10月に発売を予定していますが、今回最も発売に近いGeForce RTX 4090の基板写真のリークをIgor’s LABが手に入れたようで、RTX 4090のレイアウトや写真から読み取れる仕様について明らかになっています。

GeForce RTX 4090の基板レイアウトが判明。NV-Linkも引き続き搭載

NVIDIAでは2022年夏頃にGeForce RTX 4090に発売を予定しており既にサンプル品の多くがAIBにテスト用に出回っているようですが、Igor’s LABでは独自に持つソースからGeForce RTX 4090の基板写真を入手したようです。

この基板写真については、リーク元が特定されるのを防ぐために激しく加工がされていますが大まかな形状やVRMやGPUダイ、メモリーモジュールの大まかな大きさは分かるように色付けが行われています。また、基板の形状が長方形である事から各社AIBへ提供されるリファレンスボードであると見られています。

基板写真のリークからは、RTX 4090では画面の出力関係では引き続き3つのDisplay Portと1つのHDMIを搭載し、NV-Linkも引き続き搭載される事が明らかになっています。

電源周りはGeForce RTX 3090 Tiに比べて強化。それはつまり消費電力上がるという意味?

電源周りではGeForce RTX 4090では合計28フェーズのVRMが搭載されており、24フェーズはGPUダイ用、4フェーズはGDDR6Xへの電力供給に使われると見られています。

現行のGeForce RTX 3090 Tiのリファレンスボードでは合計21フェーズのVRMを搭載していますが、一部のオーバークロックモデルでは今回出現したRTX 4090と同じく28フェーズのVRMが搭載されています。

例えばASUS GeForce RTX 3090 Ti STRIX LC Liquid Cooledでは定格は450Wに設定がされていますが、レビューでは最大508Wを超える消費電力を記録しておいます。

RTX 4090については過去にリークでRTX 3090 Tiと同じく450Wになるという情報が出ていました。

NVIDIA GeForce RTX 4090の最新仕様が出現。TDPは450Wで性能はRTX 3090の2倍

しかし、コストをかけてVRMを多めに搭載する事は考えにくく、リファレンスボードでRTX 3090 Tiのオーバークロックモデル並みのVRMを搭載している事は恐らくRTX 4090の消費電力については500Wを超える可能性は非常に高いと言えそうです。

GeForce RTX 4090については消費電力が当初は600Wになると言われていましたが、数週間前に450W程度に収まるという話がありました。しかし、基板を見る限り電源周りが大幅に強化されており、600Wなのでは無いのかなと個人的には思っています。

VRMなどパワー系半導体も高い需要からコストが高騰しており、NVIDIAやAIB各社では極力このVRMの数は減らしたいのが本音のはず。そのため、もしRTX 4090がRTX 3090 Tiと同じく450Wであれば同じく21フェーズVRMを搭載する方向で行きそうですが、28フェーズも搭載されている事を鑑みると少なくとも450Wではない事は分かると思います。

もう少しNVIDIAにやさしい見方をしてあげるとすると、RTX 3080/RTX 3090の初期バージョンでは電源周りが原因でゲームがクラッシュする不具合があったため、再発防止のために電源にはお金を掛けるという考えに替わった可能性もあります。ただ、正直これは限りなくゼロに近いと思います。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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