Dell Inspiron 13 5330の実機詳細レビュー:コスパ高めな高性能ノートPC

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Dell Inspiron 13 5330の基本的な仕様について

Dell Inspiron 13 5530はInspironシリーズで、一般家庭で利用する事を主眼に置いたコンシューマー向けモデルになっています。そのため、仕様面では日常のエンターテインメント用途の他に、今回レビューするInspiron 13 5530ではCore i7を搭載しているため、動画編集など高度な作業も可能になっておりプライベートの他に仕事で使う事も出来るオールラウンダーなノートPCになっています。

なお、今回レビュー用にレンタルしたモデルは上述の通りCore i7モデルとなっており価格は143,000円からスタートとなります。ただし、セール時は25%割引となり、10万円後半からの購入が可能になっています。

スクロールできます
CPUIntel Core i7-1360P (4P+8E | 12コア/16スレッド)
グラフィックスIntel Iris Xe 96EU
メモリー16GB 4800 MHz LPDDR5 (オンボード)
ストレージ512GB M.2 NVMe SSD
OSWindows 11 Home
インターフェース本体左側
– USB-C (Thunderbolt 4.0対応) x 2
– HDMI 1.4
本体右側
– 3.5mm ステレオジャック
– USB 3.2 Gen1 Type-A
拡張スロット– なし(メモリーはオンボード)
ワイアレス機能Wi-Fi 6E、Bluetooth 6.0
サイズ幅136 x 奥行き121 x 高さ39mm
電源USB-C PD対応ACアダプター(65W)
価格143,000円~(2023年7月時点)

今回のレビューはDellからレビュー用のサンプルモデルを借りています。

Dell Inspiron 13 5330のデザインと品質、拡張性について

ノートPCは日々持ち歩くモノでもありますので、デザインのみならず品質は非常に重要です。

デザインと品質:シンプルなデザイン、アルミ製筐体など品質感は高め

外観は極めてシンプルなデザイン構成となっていますが、見える範囲に継ぎ目などは無く非常に質感が高いデザインに仕上がっています。また、筐体がアルミ製であるため触ってみてもアルミのヒンヤリした感触があり、手に持った際の質感も高くなっています。

薄型ノートPCでは剛性感も質感を左右する大事な要素となっていますが、ノートPCの端っこを持ち上げても本体がしなる事は無くこちらも高い質感を感じる事ができる仕上げになっています。

キーボードバックライトについては配置されているLEDの関係からキーと本体の隙間から光漏れが見られるものの、キーボードに刻印されている文字はハッキリと見えるため特に不満となる事は無さそうです。

Dell Inspiron 13 5330の各種パフォーマンスについて

内蔵されているRaptor Lake-P Core i7-1360PのCPUとGPU仕様

Inspiron 13 5330に搭載されているCore i7-1360PはRaptor Lake世代のTDP 28W以下のCPUになっており、P-Coreを4コア、E-Coreを8コアの合計12コア、16スレッド構成のCPUになっています。動作クロックは最大5.0 GHzとなっています。

グラフィックス面ではCore i7-1360PにはXeグラフィックスコアが96基内蔵されており、AMDのRyzen 7000シリーズに内蔵されているRDNA 3ほど強力ではありませんが、負荷が軽いゲームであれば高い競技性はありませんがプレイが可能なレベルのグラフィックス性能を有しています。

Dell Inspiron 13 5330のCPUパフォーマンス

CPUの性能としてはTDP帯は28Wではあるものの、4P+8E構成のCore i7-1360Pという事でデスクトップ向けのCore i5-12600に遜色のない性能を発揮しています。

ただ、これはあくまでACアダプターに接続した状態の結果であり、バッテリー駆動にするとRyzen 7 5800U並みに、連続30分動作させた際のスコアはRyzen 5 5500U並みとなり薄型ノートPCと言う制約を大きく受ける結果になっています。

ただ、性能的には日常の作業やオフィス用途は快適で、1440p程度の動画編集でも難なくこなせる性能は持ち合わせていると言えます。

PCMark 10のスコアは良好。オフィス用途から動画編集まで余裕で対応可能

PCMark10においては合計4367pt記録されており、各項目においてはウェブブラウジングや各アプリの起動など日常用途の快適性を表すEssentialsでは7473ptを記録しており、デスクトップ向けのCore i3-12100並みの性能になっています。

Wordやエクセルなどオフィス用途での性能を示すProductivityにおいては6334ptでエクセル作業時に作業がもたつくなどは無いレベルと言えます。

RAW画像や動画編集、3Dのレンダリングなどを評価するDigital Content Creationにおいては5845ptを記録しています。4K動画の編集などは厳しいものの、1440p程度の解像度であれば特に問題なく編集が可能と言えるレベルになっています。

Dell Inspiron 13 5330のゲーミング性能

Core i7-1360Pに内蔵されているIntel Irisについては合計96基のコアが搭載されています。ただ、ノートPCと言う形状から冷却面での制約を受けているためなのかグラフィックススコアは1351ptで、80基のコアを搭載するCore i5-13500Hより低いスコアになっています。

スコア的にはApex Legendsなどは1080pでも60fpsを維持するのが難しくゲームをプレイするにはあまり向いていないと言えます。(ゲーミングPCではないため仕方がないのです)ただ、ValorantやCS:GOなど軽いゲームであれば60fpsを維持したプレイは可能かもしれません。

Dell Inspiron 13 5330のバッテリー持続時間と充電時間

バッテリーの持続時間については明るさを25%、ネットサーフィンを想定して、Youtubeの動画視聴をしながらウェブページを巡回する状況において約9時間のバッテリー持続時間を記録しています。Core i7-1360PについてはE-Coreの省電力性が良いため画面の明るさがバッテリーの持続時間に大きく影響を与えると考えられ、50%設定であれば8時間、100%であれば6~7時間程度になります。

バッテリーの充電については付属の65WACアダプターを用いて充電すると、1時間で50%を超える充電量となっており、80%までは約1時間40分程度、100%までは約2時間30分を記録しています。バッテリーが無くなってもすぐに作業に復帰する事が可能と言えます。

Dell Inspiron 13 5330の日常での使い心地と使い勝手

排熱はディスプレイ側に行くため飲み物やマウスなどが熱くならない

Dell Inspiron 13 5330では本体の排熱はディスプレイ下の排熱口から排熱が行われるため、ノートPCの左右に置いた飲み物やマウスに直接熱風が当たる事がありません。非常に細かい事ですが、夏場などに買った飲み物をPCの隣に置いたら温くなるという事がありません。

通気口を塞がれるベッドの上でもオーバーヒートせず。

ノートPCと言うとベッドで寝ながら利用すると言うケースもあります。そのような場合、ノートPCの吸気口が塞がりオーバーヒートしやすいと言う状況となりますが、Dell Inspiron 13 5330の場合このようなケースでも通常使用と遜色のない性能を出せます。

Cinebench R23においては30分間の動作で通常環境では6267ptを記録していますが、ベッドの上で使用しても6119ptと若干スコアの低下が見られますが、ほとんど体感できるだけの差は無いレベルの冷却性能は維持できていると言えます。

USB-PDに対応。ACアダプターを持っていく必要はない

ACアダプターはUSB-Cケーブルで充電する65Wの出力を持ったアダプターになっていますが、USB-PD対応であるためスマートフォン用に使うACアダプターにUSB-Cを挿して充電という事も可能になっています。そのため、旅行や出張先にPC用にACアダプターを持ち歩く必要はありません。

USB-Cに加え、USB-AとHDMI端子を搭載

最近のノートPCではすべてのポートがUSB-Cに統一されているケースが増えていますが、Dell Inspiron 13 5330の場合、左側にはUSB-Cに加え、オフィス用途や旅先などでも活躍するHDMIポートを搭載する上に、右側にはUSB-Aを搭載するなど薄型ノートPCでありながら、拡張性が高くなっています。

Deleteキーと指紋認証(電源ボタン)の位置が紛らわしい

キーボードはUS仕様の日本で一般的なJISキーボードなどと共通化を行うために右側のキーボードが若干違和感のある形状になっていますが、押し間違いが発生しずらいように窪みが設けられているため押し間違えが多発するという事はありません。

ただ、非常に気になるのがDeleteキーの隣に存在する指紋認証兼『電源ボタン』で一般的なノートPCのレイアウトであるバックスペースの上がDeleteキーと言う感覚でタイピングをしてしまうと、うっかりスリープモードに入ってしまいます。(一応、設定で電源ボタンを押してもスリープさせないようにする事は出来ますが、ちょっと不親切)

Dell Inspiron 13 5330最終評価:ノートPCとして高性能かつコスパも高め

  • Core i7-1360Pでありながら14万円台で購入可能
  • シンプルで品質感の高いデザイン
  • 長いバッテリー駆動時間と短い充電時間
  • HDMIやUSB-Aなど搭載されており機能的
  • 長時間負荷を掛けると性能が大きく低下する
  • 電源ボタンの位置にクセあり

Dell Inspiron 13 5330についてはCore i7-1360P搭載モデルでも14万円台から購入が可能となっており、高性能なCPUを搭載しているにも関わらず価格はかなり抑えられています。性能的には日常的な利用の他に、オフィス用途や動画編集まで耐えうる性能を持ち、バッテリー駆動時間も長いためノートPCとして非常に優れた性能と機能性を有しています。

日常での使い勝手ではキーボードレイアウトにクセがあったりするものの、USB-PDを経由した充電や仕様環境を選ばない冷却性能などを持っており特に使用していて不満に思う点は少ないと言えます。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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