通常の120mmタイプの空冷CPUクーラーのような見た目の水冷クーラーが登場。最大280WのTDPまで対応
CPUクーラーは主に空冷タイプと水冷タイプの2種類に分けられ、空冷タイプは120mm角のファンと同じぐらいの幅と高さのヒートシンクが設けられる一方で、水冷タイプは水冷ヘッドと、ラジエーター側に分けられさらにラジエーター側は120mmか140mmファンを1~3つ搭載できる大きさになることがあります。
それぞれのメリットとしては、空冷クーラーは機械的に壊れるパーツが少ないことに加えてコンパクトである事が挙げられますが、冷却能力は水冷に比べて劣ります。ただ、水冷クーラーも上述の通りラジエーターを別途マウントするだけのスペースが必要であるなどPCケースによっては搭載が困難となる場合がありますが、XPGでは空冷と水冷の良いとこ取りをした新しいタイプのCPUクーラー『XPG HYBRID COOLER』をCES2024でプロトタイプを展示しました。
このXPG HYBRID COOLERは見た目は標準的な空冷型クーラーに見えますが、内部には水を流すためのポンプ、ループと冷却のためのラジエーターが搭載されています。ファンは前面と後面それぞれ1基の120mmファンを搭載することで冷却を行い、最大280WのCPUまで対応することが可能になっています。XPGによると標準的な空冷クーラーに比べてCPU温度を下げることが可能とのことです。
このXPG HYBRID COOLERについてはスぺースがある場合は普通の水冷ヘッドとラジエーターが分かれたモデルに対してスペース効率が優れるという魅力もありますが、水冷ヘッド、ラジエーター別体の水冷クーラーを使用した際にメモリーやVRMにエアフローが確保できないという課題に対しても解決策になり得る設計であるため、発売後にどのような効果を生むのかなど興味深いところです。
なお、現時点では価格や発売時期は明らかになっていませんが、かなり特殊なCPUクーラーと言うことで価格はあまり安くはならないと考えられます。
コメント
コメント一覧 (1件)
昔 MasterLiquid Maker 92 っていうのがありましたよね。
新しくはないかも。