Intel Core Ultra 7 265KのCPU-Zベンチマークが登場。性能は先代より5%向上に留まる

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Intel Core Ultra 7 265KのCPU-Zベンチマークが登場。性能は先代より5%向上に留まる

Intelは、2024年10月中旬に次世代デスクトップ向けCPUであるArrow Lake世代のCore Ultra 200Kシリーズを発表・発売すると見られています。今回、その中でハイエンドモデルにあたるCore Ultra 7 265KのQS品(品質保証サンプル)によるCPU-Zベンチマーク結果が明らかになりました。

Core Ultra 7 265Kは、Core Ultra 200Kシリーズの中で2番目に高性能なモデルであり、CPUスペックは8P+12Eの合計20コア、20スレッド構成です。L2キャッシュは36MB、L3キャッシュは33MBで、合計69MBのキャッシュを備えています。ベースクロックは3.9 GHz、ブースト時には5.50 GHzに達し、標準の電力設定はPL1が125W、PL2が250Wとされています。

このCore Ultra 7 265KのCPU-Zベンチマーク結果では、シングルコアが885ポイント、マルチコアが15,709ポイントを記録しました。

Core Ultra 7 265Kは、先代のCore i7-14700Kと比較して、ブーストクロックが5.6 GHzから5.5 GHzに若干下がっているため、シングルコアのスコアではCore i7-14700Kよりも約2%低い結果となっています。これにより、P-Core側のIPC(命令毎サイクル)に関しては、あまり向上していない可能性が示唆されます。

一方、マルチコア性能ではE-Coreの性能が大きく向上したことで、Core i7-14700Kに対して約5.4%高いスコアを記録しています。この結果から、Ryzen 9 7950Xと同等レベルの性能を有していることが分かりました。

ただし、今回のベンチマーク結果はQS品に基づくものであり、BIOSやWindows側での最適化が完全には行われていない状態での計測結果である可能性が高いです。したがって、製品版で最適化が進めば、さらに性能が向上することが期待されます。

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IntelのCore Ultra 7 265Kは、比較的多くのユーザーに注目されるハイエンドモデルですが、今回のCPU-Zベンチマーク結果を見ると、少し心配になるスコアが出ています。特にシングルコア性能に関しては、動作クロックの低下がそのままスコアに反映されており、Raptor CoveからLion Coveへのアーキテクチャ刷新にもかかわらず、IPCが向上していない可能性があります。

一方、マルチコアではE-Coreの性能向上により、Core i7-14700Kより約5%高いスコアを記録していますが、この向上幅は大きくありません。特に、性能の向上幅はRyzen 7 7700XとRyzen 7 9700X (65W)の差と同程度であり、もしこのまま発売される場合、AMDに対して引き続き厳しい評価を受ける可能性もあります。

ただし、今回のベンチマークはQS品であり、さらにBIOSやWindowsの最適化が行われていない段階での結果です。正式な製品版ではスコアの改善が期待されるため、今後の最終結果に注目したいところです。

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