Core Ultra 200S 向け新マイクロコード適用でゲーミング性能が18%低下?

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Core Ultra 200S 向け新マイクロコード適用でゲーミング性能が18%低下?

Intelが2024年10月に発売したデスクトップ向け次世代CPUのArrow Lake-S世代のCore Ultra 200Sシリーズは電力効率の向上などが謳われており、実際に性能と電力効率の向上が見られる処理もあったものの、コンシューマ向けCPUで求められるゲーミング性能は先代Ratpro Lake Refreshに対して劣る他、AMDのRyzen 7 7800X3Dにも大きく劣ることからレビューでは低評価、販売面も苦戦しています。

ただ、Intelはこの低いパフォーマンスについて2025年1月目処にパッチを正式リリースし性能を数%引き上げることを明確にしていますが、この修正パッチを先行入試したCapFrameX氏が検証したところ、かえって性能が低下していることを明らかにしています。

CapFrameX氏が行った検証はゲームはCyberpunk 2077のみとレイテンシーの2つだけで、サンプル数は限られた状態になっています。ただ、最新パッチとその1つ前のパッチを比較した結果ではCyberpunk 2077は平均FPSが141.8から117.6FPSと約18%低下し、1%Lowなど引っ掛かり感の要因となるフレームレートも17%程度下がるなど全体的にパフォーマンスが低下してしまっています。また、Core Ultra 200Sシリーズのゲーミング性能の低さの要因とも言われているメモリーレイテンシに関しては69nsから80nsと大きく増えてしまっているとのことです。

今回の検証についてはサンプル数が少ないため、性能が向上するゲームも存在するかもしれませんが、メモリーレイテンシが増えるなどはあまりいい傾向とは言えず、IntelもCore Ultra 200Sシリーズのパフォーマンス向上に向けた対策に苦戦している可能性が高そうです。

なお、Intelは2025年1月開催のCES 2025にてこのCore Ultra 200Sシリーズのパフォーマンス問題についてメディア向けの説明会を行うと見られていますが、この説明会でどのような変更を行い、どれだけの性能向上が見られるのか紹介されるのか、最悪のケースとしてはパフォーマンス改善パッチの延期などが説明されるかもしれません。

一方、AMDではRyzen 7 9800X3Dは大ヒット中である他、CES 2025ではRyzen 9 9950X3DやRyzen 9 9900X3Dなどを発表する計画のため、このままパフォーマンス問題を引きずり続けると今後の販売面でさらに劣勢に立たされると言え、Intelにとって厳しい状況が続きそうです。

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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