Intelが Core Ultra 200S Arrow Lake-S 向けに性能優先プロファイルを追加したBIOSを提供予定。嫌な予感も

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Intelが Core Ultra 200S Arrow Lake-S 向けに性能優先プロファイルを追加したBIOSを提供予定。嫌な予感も

Intelが2024年秋に発売したArrow Lake-S世代のCore Ultra 200Sシリーズはレンダリングやエンコードなどの用途ではそこそこ高い性能を発揮したものの、コンシューマー向けCPUで重視されがちなゲーミング性能は競合のAMD Ryzen 9000X3Dシリーズに大きく劣っていた他、先代のRaptor Lake世代CPUにも劣っていたため評価はあまり高いとは言えず、販売も不調です。

そのため、Intelはゲーミング性能含めてパフォーマンス向上を図るBIOSアップデートなどを提供しましたが、それでもRyzen 7 9800X3Dはおろか、Raptor Lake世代のCore i9-14900Kに迫ることはできませんでした。しかし、Intelのコンシューマー向けCPUに関しては2025年秋にArrow Lake Refreshが発売されるものの、販売台数が壊滅的であることからArrow Lake Refresh発売までに何かしらのテコ入れが迫られていますが、どうやらBIOSアップデートにて性能向上に焦点を当てたBIOSプロファイルを新たに投入する可能性が出てきています。

過去にIntelの新製品などのリークを行っていたJaykihn氏によるとIntelは現行のCore Ultra 200SのKおよびKFバリアント向けにパフォーマンス向上に焦点を当てたBIOSプロファイルを追加する予定とのことです。このBIOSプロファイルがどのような機能か詳細は明らかにしていませんが、ある特定のメモリーやマザーボードでのみ有効化できるIntel Performance Optimization (IPO)に似ているとのことで、仮にそうであればCore Ultra 5 265Kの場合は電力設定がPL1が125Wから280W、PL2が250Wから350Wで、ハイエンドなCore Ultra 9 285Kなどではさらに電力を盛る仕様になる可能性があります。

Jaykihn氏によるとこのBIOSプロファイルを適用しても保証は有効なままであることを明らかにしていますが、仮にIPOの電力を盛る仕様になる場合、先代のRaptor Lakeで大問題となったCPU劣化問題も記憶に新しいため、この新しいBIOSプロファイルがどのようなものになり、信頼性の観点で全く問題がないのか懸念されます。ただ、その一方で、Core Ultra 9 285KなどArrow Lake-Sシリーズ全般の性能が低い原因が保守的な電力設定や動作クロックである可能性もあるため、性能を重視するBIOSプロファイルが追加された場合、再び競争力を獲得できるレベルに性能が向上するのかなど気になるところです。

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