2021年末に登場予定のAlder Lake-S最上位モデル、Core i9-12900KのGeekbenchベンチマークが出現しました。性能はシングルコア、マルチコア両方においてRyzen 9 5950Xを上回るスコアを記録しています。
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Intel 第12世代Core CPU 『Alder Lake-S』最新情報まとめ
QS品Core i9-12900Kと思われるベンチマーク出現。仕様と概要の紹介
昨日、2022年1月以降に発売されるCore i7-12700のGeekbenchベンチマークが出現しましたが、続いて2021年末に発売される予定となっているCore i9-12900KのGeekbenchベンチマークが出現しました。
Core i9-12900Kはコンシューマー向けのAlder Lake-SデスクトップCPUとしては最上位に位置するモデルとなっており、P-CoreとE-Coreをそれぞれ8コア、合計16コア搭載し、スレッド数はHT有効なP-Core 8とE-Core 8の合計24となっており、L3キャッシュは30MBとRocket Lake世代となるCore i9-11900Kと比べて2倍近く増えています。
CPUモデル | P-Core | E-Core | 合計 コア / スレッド数 |
P-Core |
P-Core ブースト (全コア) |
E-Core ベース / ブースト | E-Core ブースト (全コア) |
L3キャッシュ | TDP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Intel Core i9-12900K | 8 | 8 | 16 / 24 | TBC / 5.3 GHz | 5.0 GHz | TBC / 3.9 GHz | 3.7 GHz | 30 MB |
125W (PL1) |
Intel Core i7-12700K | 8 | 4 | 12 / 20 | TBC / 5.0 GHz | 4.7 GHz | TBC / 3.8 GHz | 3.6 GHz | 25 MB | 125W (PL1) ~250W? (PL2) |
Intel Core i5-12600K | 6 | 4 | 10 / 16 | TBC / 4.9 GHz | 4.5 GHz | TBC / 3.6 GHz | 3.4 GHz | 20 MB | 125W (PL1) ~250W? (PL2) |
シングルコア、マルチコア共にRyzen 9 5950Xを上回る性能
Intel Corporation Alder Lake Client Platform – Geekbench Browser
Geekbench上では”Intel Corporation Alder Lake Client Platform”と呼ばれるIntelのテスト用と思われる機材で行われています。ベースクロックは3.2GHzと正常に読み込まれていそうですが、ブーストクロックは3 MHzと異常な値を示しており、恐らく異種混合コアを持つAlder Lakeの特殊なCPU構成に対応できていないと見られています。また、OSがWindows 11 Proで行われている事から、Alder Lakeにとっては最も性能を発揮しやすい環境となっています。
Windows 11ではAlder Lake等の異種混合CPUでの性能が向上
Core i9-12900Kのベンチマークですが、シングルコアは1893pt、マルチコアが17299ptとなっています。このスコアはライバルであるRyzen 9 5950Xを上回るスコアとなっており、シングルコアでは約19%、マルチコアでは約3%上回っています。
また、一世代前となるCore i9-11900Kに対してはシングルコアは約2%と僅差で上回っていますが、マルチコアにおいては約57%の向上となっており大幅な性能向上が見られます。
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Core i7-12900Kについては2021年末までに登場すると見られており、最適化も進んできていると考えられます。Alder Lake-SではP-Core側はGolden Coveと呼ばれる新アーキテクチャーを採用したCPUが搭載されており、IPCはTiger Lakeなど現行CPUに対して20%以上向上すると言われています。
Alder Lake-SはTigerLakeに対してシングルコア性能が20%向上
Alder Lake-Sについては、10月頃発表され、11月から12月頃に発売という事で最適化作業も最終局面と思われます。Geekbenchのスコアを見る限り、シングルコア、マルチコア性能共に高くRyzen 9 5950Xを越える性能を発揮する可能性は十分高そうです。リーク情報で、Alder Lakeも消費電力が高い傾向であるという話があるのでどれほどの消費電力になるのかは気になる所ですが・・・
Alder Lake-SはRocket Lake-Sに比べて消費電力が増える模様
Alder Lake-S全般で言える事ですが、シングルコア性能ではP-Coreの値のみが読み込まれているという認識なのですが、E-Coreだけでのシングルコア性能がどんなものなのか気になります。特にE-CoreがどれだけCPUの全体性能に影響を与えているのかなどx86では今までにないCPU構成であるため謎な点が沢山あります。
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