NVIDIAがマイニング需要からゲーミング向けGPUを救う策として投入されたNVIDIA CMP HXシリーズですが、どうやら30HXと40HXはRTX 2000シリーズで採用されたTuringベースとなるようです。これによってRTX 3000シリーズへの影響は払拭された事になります。
最新ドライバーからCMP HXシリーズのアーキテクチャが判明。
NVIDIAはGeForce RTX 3060へマイニング制限機能を投入すると同時に、仮想通貨のマイニングに特化したNVIDIA CMP HXシリーズを発表しました。この動きは一部では歓迎されたものの、一部からはただでさえ供給が無いRTX 3000シリーズ系の供給を減らしてマイニング用に出荷するのではないかなど懸念の声がありました。
ただ、最新のNVIDIA GeForceドライバーを確認する限り、これらの懸念は杞憂で済むと言えそうです。
TuringベースでCMP 30HXと40HXは製造される
NVIDIAがリリースした最新のドライバーである461.72の中身を確認すると、NVIDIA CMP-30HXではTU116系プロセッサが使われておりこれらはGTX 1650やGTX 1660などのGPUで利用されているものになります。ちなみに、GTX 1660系ではEthereum Hash Rateが23~29MH/sとなるため、NVIDIAが提示しているHash Rateに非常に近いです。
もう一つのCMP-40HXではTU106系プロセッサを使うと見られており、これはNVIDIA RTX 2060や2070系で使われているものになります。Hash Rateで見ると、NVIDIAが提示している36MH/sはRTX 2060とRTX 2070の間に位置した性能となっています。
なお、このTU116およびTU106系プロセッサはTSMC 12nmプロセスで製造されており最新鋭のRTX 3000シリーズで採用されているサムスン8nmとは全く違うファウンドリであり、製造プロセスであるため影響は最小限に留められるかもしれません。
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