MSIがCMP 50HXを公開。RTX 2080 Tiと若干異なる仕様

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マイニング専用グラフィックスであるNVIDIA CMPですが、CMP 30HX、40HXは発売されているもののCMP 50HXと90HXの存在は不明でした。今回、MSIよりCMP 50HXの詳細が出現しました。

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NVIDIA CMP 50HXが登場

NVIDIAは1月頃にマイニング専用グラフィックスカードであるCMPシリーズを発表しました。この中でCMP 30HXと40HXについては第一四半期中に、CMP 50HXと90HXについては第二四半期中にリリースする事が予定されていますが、その中のCMP 50HXの詳細がMSIより判明しました。

ベースはGeForce RTX 2080 Ti

MSIのサイトに掲載された情報によると、CMP 50HXに関してはGeForce RTX 2080 Tiに近い性能を持つモデルとなっています。

詳細な仕様に関しては、GPUにはTU102を採用し、CUDAコアは3584基搭載され、VRAMはGDDR6 10GBとなっています。メモリー速度は14Gbpsで320bitのバス幅を有しています。

GeForce RTX 2080 TiではCUDAコアが4352基、VRAMはGDDR6 11GBの352bitバス幅となっていましたが、CMP 50HXではCUDAコアは約8割、VRAMは1GBカットされておりバス幅も若干縮小しています。動作クロックについてはベースクロック、ブーストクロック共にRTX 2080 Tiと全く同じになっています。TDPに関してはCMP 50HXは225Wとされており、RTX 2080 Tiより25Wほど低くなっています。

また、マイニング専用機という事で接続インターフェースはPCI Express 1.0 x4と低く設定されているため、大量のライザーケーブルで接続したり、PCI Expressが何スロットも用意されたマイニング専用マザーボードとの相性は良さそうです。

6本のPCI-Express(x16)を備えるマイニング向けマザーボード、ASRock「H510 Pro BTC+」 – エルミタージュ秋葉原

ちなみにMSI製 CMP 50HXのデザインはRTX 2080 Ti AEROやRTX2080 AEROに酷似したものとなっていますが、バックプレートはディスプレイ出力端子が無いため、冷却フィンが丸見えの構造となっています。

CMPシリーズはリテール販売は無く、基本的には最低数十個単位でのバルク販売しか受け付けられていません。このような製品を大量に購入する顧客のほとんどは中国で開設していた大規模なマイニングファームでしたが最近施行された仮想通貨規制もあり需要は大きく落ち込んでいます。そのためCMP 50HXが販売されるタイミングは正直遅いと考えられ、売れるのかどうかは疑問です。

CMPシリーズはディスプレイ出力などが装備されていないためGeForceに転用などはできず、売れないとただのゴミにしかなりません・・・

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