Intelでは2022年10月より第13世代CPUであるRaptor Lake-Sの発売を予定していますが、カナダの量販店にてRaptor Lake-S CPUの価格情報が掲載されたようです。
2022年10月発売予定のIntel第13世代CPU Raptor Lake-S
Intelの第13世代CPUであるRaptor Lakeのデスクトップ向けであるRaptor Lake-Sでは2021年11月から発売が開始されたAlder Lakeの後継モデルとなり、引き続きハイブリッドアーキテクチャーと10nmプロセスを採用されますが、P-CoreはAlder Lakeで初採用となったGolden Coveを改良したRaptor Coveに変更されL2キャッシュが倍増するなどの改良が、E-CoreはAlder LakeのGracemontを8コアから最大16コアまでと2倍搭載するようになります。
このRaptor Lake-Sはオーバークロックが可能なK/KFバリアントなどハイエンドモデルを中心に2022年10月17日に発売が行われますが、今回10月17日に発売が行われる全6モデルの価格情報がカナダの量販店にて掲載がされたようです。
Core i9-13900Kは日本円換算で約11万円に。Alder Lake-Sより15%ほど値上げ
Intel Raptor Lake-Sの価格情報などが掲載されたのはカナダでPCパーツなどを販売している量販店のようで、通貨はカナダドルのため8月25日時点のレートである105円+税込み10%を加えて換算します。
掲載されている価格は、Raptor Lake-Sの最上位モデルであるCore i9-13900Kは941カナダドルで掲載されており、日本円では税込み価格は108,685円と言う価格になっています。ハイエンドモデルとなるCore i7-13700Kでは663カナダドル、日本円では76,576円、アッパーミドルレンジのCore i5-13600Kは461カナダドル、日本円換算で53,245円となっています。
現行のAlder Lake-S世代においてはCore i9-12900Kが818カナダドルで日本だと79,800円ぐらいで販売がされていましたがIntelが発表している値上げなども加味されてRaptor Lake-SではAlder Lake-Sに比べてカナダドルでは約15~26%まで値上げがされています。
関連記事:Intelが2022年秋以降にCPU価格を値上げへ。20%を超える値上げ幅の製品も
日本円に関しては為替レートが2021年11月に比べて20%ほど円安方向に振れているためIntelの値上げに加えて円安分を反映して30%を超えるような値上げとなる可能性があります。
モデル | カナダドル | 日本円換算(税込み) | Alder Lake-Sからの値上げ率(CAD/日本円) |
Core i9-13900K | 941 | 108,685 | +15% / +36% |
Core i9-13900KF | 901 | 104,065 | +17% / +36% |
Core i7-13700K |
663 |
76,576 | +17% / +32% |
Core i7-13700KF | 626 | 72,303 | +17% / +36% |
Core i5-13600K | 461 | 53,245 | +16% / +37% |
Core i5-13600KF | 424 | 48,972 | +26% / +32% |
同時期に発売がされるAMDのRyzen 7000シリーズも現行のRyzen 5000シリーズに対して大幅な値上げとなっていますが今回のRaptor Lake-Sの価格情報が正しいとするとRyzen 7 7700XがCore i7-13700KFとCore i5-13600Kの間に、Ryzen 5 7600XがCore i5-13600KFに近い価格となりますので両社で価格に大きな差は無いという事になりそうです。
関連記事:AMD Ryzen 7000シリーズの価格情報出現。Ryzen 9 7950Xは約13万円に
Raptor Lake-SについてはIntelが発表した値上げの影響を諸に受けると見られていましたが、その通りのようで大体のモデルが15%ほど、Core i5-13600KFでは26%と大幅な値上げになっています。
日本での販売価格についてはAlder Lake-Sの頃はドル円相場は1ドル110円で、Intelでは輸送費やサポート費用や為替リスクなども加味して1ドル125円前後を基準に日本での販売価格が設定されていたようです。しかし、2022年8月26日時点の為替相場は1ドル136円となっているため日本で発売される際にはIntelが行う値上げに加えて円安分も加わりAlder Lake-Sに対して30%を超えるような販売価格になる可能性もあります。
GPUに加えてAlder Lake-S CPUも価格も下がり始めているため、2022年夏辺りは自作PCを組み立てるにはいい感じにはなっていましたが、これから出る新商品に関してはどれも円安を反映した価格となります。恐らく現行のAlder Lake-SもIntelは値上げを行う可能性はありますので、あまり値上がりを待ちすぎるとまた自作PCを組み立てるには厳しい(時期が悪い)感じになりそうです。。。
PS5も6000円値上げされますので、Amazonで買えるかは分かりませんが、欲しい人は早めにエントリーする事がオススメです。
コメント