Arrow LakeにはCore Ultra 3が存在。4P+4EでCore i3より高性能に
Intelが2024年から2025年にかけて発売を予定しているArrow Lakeでは、新しいCPUアーキテクチャを採用することで、性能と電力効率の大幅な向上が期待されています。しかし、ほぼすべてのダイがTSMCで製造されるため、コストの高騰が噂されています。
これに伴い、以前の噂では、Arrow Lakeを搭載するCore Ultra 200シリーズには、Arrow Lakeと同じアーキテクチャを持つCPUが登場しないと言われていました。しかし、どうやらIntelは、多くのコアを無効化したダイをCore Ultra 3というエントリーモデルとしてラインアップに加える計画があるようです。
OneRaichu氏によると、Intelは8コア構成のCore Ultra 3の投入を計画しており、Core Ultra 3 205またはCore Ultra 3 215という名称で登場する見込みです。このCore Ultra 3は4P+4E構成になると見られ、現行のCore i3-14100の4P+0Eに対して、コア数が増えることが期待されています。
この変更により、P-Coreの性能はアーキテクチャの刷新によって向上し、さらに、強力な性能を持つSkymontアーキテクチャのE-Coreが4コア加わるため、CPU全体の性能がCore i3-14100を大きく上回ることが期待されます。これにより、エントリーモデルを全くラインアップしていないRyzen 7000/9000シリーズに対して、大きな販売上のアドバンテージが得られるかもしれません。
AMDのRyzen 7000および9000シリーズではエントリーモデルが提供されていないため、Arrow Lake系でエントリーモデルが登場しなければ、AMDユーザーは必然的にソケットAM4、IntelユーザーはLGA1700など、一世代前のプラットフォームを選択する必要がありました。
しかし、このリーク通りにCore Ultra 3がArrow Lakeにラインアップされれば、エントリーモデルを求めるユーザーもLGA1851プラットフォームを導入できるようになります。これにより、将来的に上位モデルへのアップグレードが容易になり、ユーザーにとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。また、Intelのこの動きを受けて、AMDが計画していると言われるRyzen 3やAthlonといったエントリーモデルの投入を早めてほしいところです。
OneRaichu | X (Twitter)
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