Arc A770などの発売から1年を経てArc A580が発売へ。性能はGeForce RTX 3050並みで売れるかは価格次第。
Intel Arc Alchemistは2022年初期にエントリーモデルのArc A380、2022年末にはArc A750とArc A770が発売され、合計3モデルがラインアップされていました。しかし、IntelがArcシリーズを発表した際にはミドルレンジモデルのArc A580の投入も計画されていました。
しかし、このミドルレンジモデルのArc A580についてはArc A770などが発売された際にも話は出ず、公式サイトからも存在が消えるなど投入が何かしらの事情により急遽取りやめになったと見られていました。しかし、2023年8月になると、Arc A580のGeekbenchが出現するなど再度発売に向けての動きが見られていましたが、Arc A580のAIB製カスタムモデルの存在が明らかになりました。
Arc A580を投入するAIBメーカーは現時点ではASRockとSPARKLEの2社存在する事が明らかになっています。モデルはASRock製はASRock Arc A580 Challenger OC、SPARKLEがSparkle Arc A580 Orcと言う名称で登場が計画し、ASRockモデルに関してはオーバークロックモデルとなるようです。
2つのモデルではデュアルスロットデザインになっており、DisplayPortを3つとHDMIを1つ備え、電源は8pinコネクターを2つ求める形になっています。
Arc A580の仕様はXeコアを24基備え、Execution Unitは384コア備えたGPUになっており、動作クロックはベースが1.7 GHz、ブースト時は2.4 GHzに達しています。VRAMはGDDR6を8GB備え、バス幅は256-bit、帯域幅は512GB/sとNVIDIAやAMDのミドルレンジモデルより広い帯域幅を持っています。
8月に登場したGeekbenchベンチマークにおいては性能はGeForce RTX 3060やRadeon RX 7600並みを記録しているほか、最近ではArc向けグラフィックスドライバーも最適化が進んでいます。そのため、もしこのArc A580が3万円台で登場するなど競合より低い価格で販売されれば比較的高い人気を持つ事が可能とも言えるのでIntelの賢明な判断に期待したいところです。
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