iPhone 16で採用予定のApple A18のベンチマーク情報がリーク。Snapdragon 8 Gen 4より劣るが性能が意図的に抑制されている可能性も
Appleでは2024年秋以降に投入されるiPhone 16シリーズ用にA18プロセッサを開発中ですが、今回この中でiPhone 16に搭載されるApple A18プロセッサのベンチマーク情報が登場しました。
リークではGeekbench 6とGeekbench 5それぞれのベンチマーク情報が明らかにされており、Geekbench 6ではA18はシングルコアが2822ポイント、マルチコアが8571ポイントを記録し、Geekbench 5ではシングルコア2571ポイント、マルチコアが8571ポイントになっています。
Geekbench 6のスコアを現行のApple A17 Proと比べると、シングルコアは3%減少するも、マルチコアは18.5%向上とApple A16からA16からA17 Proで記録されている10%の性能向上に比べて大幅な向上になっています。今回のベンチマークは『A18』としか書かれていないため、下位モデルであると考えられていますが、仮にこれがA18 Proの事であれば、同時期に投入されると言われているSnapdragon 8 Gen 4では10,628ポイントを記録したと言うリークもあるため、同プロセッサを性能面で超えたい場合は発売までにさらなる性能向上が必要になると言えます。
ただ、今回のベンチマークではシングルコアがA17 Proに比べて3%減少するなど不自然な点も見られるため、本当の性能を隠すために何かしらの細工が施されている可能性もあるため、最終的にはシングルコアでは3,000ポイント、マルチコアでは10,000ポイントを超える可能性もまだ十分あります。
Apple A18については性能向上よりもバッテリー持続時間に焦点を当てた設計になるという話もありましたが、そもそもApple A17 Pro自体、A16のリフレッシュ版であると言われているため、アーキテクチャーの刷新により性能向上も行いつつ電力効率改善によりバッテリー持続時間の延長するという可能性もあるため、今後性能面でどのように仕上がっていくのか続報があり次第、記事にしていきます。
Apple A18についてはA16からA17 Proで見られた性能向上率ではSnapdragon 8 Gen 4に大きく劣る事が危惧されていましたが、今回のスコアを見る限りアーキテクチャーを刷新するなりして性能を大きく伸ばしている事がわかります。そのため、性能面でほとんど伸びが無いという事態は避けられそうですが、iPhoneではベイパーチャンバーなどプロセッサの冷却機構を備えたことが無く、iPhone 16でも例外ではないと考えられます。ですので、性能を上げるために発熱が大きくなってしまうという事態が心配になります。
補足情報
Appleでは2024年秋以降に発売するiPhone 16シリーズ用プロセッサとしてApple A18シリーズを投入予定です。このApple A18はiPhone 16用のA18とiPhone 16 Pro用のA18 Proの2つ用意される予定で、両モデル共にTSMC 3nmの改良版にあたるTSMC N3Eで製造予定になっています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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スマートフォン向けSoC | Apple | Apple A18シリーズ | 2024年秋以降 |
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