Android 15ではストレージ寿命の可視化に対応。デバイス側の対応も必要
最近のスマートフォンは価格も高く、アップデートや修理などアフターサポートの延長が行われているため、端末利用の長期化がトレンドになっています。そのため、AppleやAndroidではそれぞれスマートフォンの寿命を知るヒントとしてバッテリーの残り容量などを表示できるようになっています。(Androidは最新のAndroid 15から)
ただ、スマートフォンの寿命を司るのはバッテリーだけではなく、はんだ付けされたNANDストレージも対象になっているのですが、Android 15ではこのストレージデバイスの寿命を表示する機能が『デバイス診断』アプリを通じて提供される予定であることが明らかになりました。
この機能はAOSPにマージされていないものの、Android 15 Beta 1リリースではAPI自体は有効化されており、このAPIを利用することでユーザーは自分が持っているスマートフォンのストレージがどれだけの寿命を持っているのか知ることができます。
なお、このストレージの寿命診断にはハードウェア側も対応する必要があるためAndroid 15にアップデートすればすべてのデバイスで利用可能になる訳ではありません。そのため、おそらくGoogle Pixelなどが先行対応することになりそうです。また、このストレージの寿命に対応したデバイスでもデバイスによって表示できる粒度は異なる可能性もあるようで、1%単位または10%単位でストレージの寿命が表示されるようです。
スマートフォンで一番劣化する部品はバッテリーでこちらは交換すれば済みますが、ストレージについてはロジックボードにはんだ付けされているため、寿命が尽きれば基本的にそのデバイスは使えなくなります。ですので、この寿命診断が追加されれば長いあいだ同じ端末を使っている場合や中古端末を買う際には参考として役立ちそうです。
ストレージの寿命が尽きるほど劣化する原因は大量の書き込みであるため、一般的なユーザーであればそこまで気にする必要はありません。ただ、例えば毎日4K動画を大量かつ長時間撮影していたり、ストレージの空き容量がない状態で動画や写真を毎日大量に撮影するなどしているユーザーは劣化し易いため、この機能が追加された際には一度確認してみても良いかもしれません。(でもフラッシュ系って思った以上に寿命があるのでエクストリームに使っても1年で最大10%減るぐらいじゃないですかね・・・)
Android 15 can tell you how long your phone’s storage chip will last | AndroidAuthority
https://www.androidauthority.com/android-15-storage-health-3435507
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