AMDが3D V-Cache搭載Ryzen 7000シリーズは2022年中に登場で計画中の模様

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AMDでは3D V-Cacheを搭載したRyzen 7 5800XをオリジナルのRyzen 5000シリーズが発売されてから約1年半後に投入していますが、Zen4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズでは3D V-Cache版が年内に発売される可能性があるようです。

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3D V-CacheとRyzen 7000シリーズ

AMD Ryzen 7000 ‘Zen 4’ CPUs With 3D V-Cache May Not Hit Desktops Till 2023 (wccftech.com)

AMDではCPUダイの上にキャッシュ専用ダイを積むことでキャッシュ容量を大きく拡大させる3D V-Cache技術を2021年に発表しており、2022年1月にはミドルレンジモデルであるRyzen 7 5800Xを3D V-Cache化したRyzen 7 5800X3Dを発表、パフォーマンス面では6コア12スレッドでありながら、ゲーミング時のパフォーマンスは16コア24スレッドのIntel Core i9-12900Kに迫るようなパフォーマンスを発揮しています。

この3D V-CacheについてはAMDでは2022年9月頃から発売が見込まれるZen4アーキテクチャーを採用するRyzen 7000シリーズでも採用が計画されているものの、発売は2023年頃になると見られていましたが、どうやら2022年末までには発売される可能性があるようです。

実はFAD2022で3D V-Cache Ryzen 7000を2022年中発売予定と言っていた

AMDではファイナンシャルアナリスト向け発表会であるFinancial Analyst Day 2022(FAD2022)を2022年6月9日に開催し、サーバーからコンシューマー向けCPUやGPUに関する様々な情報を公開し、AMDの将来性をアピールしていました。

そんな、FAD2022にて実はAMDのクライアント部門長のSaeid Moshkelani氏がRyzen 7 5800X3Dに関連してRyzen 7000シリーズの3D V-Cache版について発売時期を発言していたようです。

Ryzen 7 5800X3D is the best gaming processor in the market bar none. We are proud of what V-Cache technology is doing for us and we are gonna feature this in Ryzen 7000 series later this year and in the future generation.

– AMD’s Senior Vice President and General Manager for Client, Saeid Moshkelani

日本語訳:Ryzen 7 5700X3Dは市場で最高のゲーミング向けのプロセッサです。我々はこの3D V-Cacheテクノロジーについて、今年後半に登場するRyzen 7000シリーズやその先の世代で広く展開する予定です。

Ryzen 7000シリーズ自体は2022年9月15日に発売されるのでは無いかと言うリークが出現しており、その際には4モデルのみ登場とも言われていますが、もしかしたらAMDでは隠し玉として3D V-Cache化したRyzen 7000X3Dシリーズも通常Ryzenから間もないスパンでのリリースを計画していると言えそうです。

AMDのRyzen 7000シリーズについては、競合となるIntel Raptor Lake-Sに対して性能面でほぼ同等になると言われていますが、Ryzen 7000X3Dでリードを広げる事を考えているのかもしれません。

3D V-Cache搭載Ryzen 7000は量産中? Genoa-Xも試験生産中

 

Greymon55氏によると、3D V-Cache版のRyzen 7000については既に量産が開始されているとの事で、FAD2022で言われた通り、2022年中に登場する可能性が非常に高いようです。

AMD製CPUでは量産開始から発売までは約4~5か月のリードタイムが存在している事が多いため、3D V-Cache搭載のRyzen 7000については遅くても2022年12月までには登場すると言えそうです。

 

 

AMDのRyzen 7000シリーズについてはRaptor Lake-Sの性能がかなり高い事から性能面で圧倒する事は難しく、ほぼ同等レベルの性能になるとリーク情報でも言われています。しかし、3D V-Cacheを搭載する事でベンチマーク上ではあまり大きな差が出なくても、ゲーミング時のパフォーマンスなど実環境においては大きなアドバンテージが得られると考えられるため、もしゲーミングPC用途でCPUの購入を検討している人は3D V-Cache搭載のRyzen 7000シリーズの登場まで待った方が良いかもしれません。

ちなみに、Ryzen 7000シリーズでは3D V-Cacheがより多くのモデルに展開されると言われており、もしかしたら16コアのRyzen 9 7950X3Dも登場するかもしれません。

そうなれば、L2キャッシュ合計16MB+L3キャッシュ64MB+3D V-Cacheが128MBで合計208MBのキャッシュ容量を持つ事となり、Intelのサーバー・データセンター向け製品であるSapphire Rapids-SPの上位モデルのキャッシュ容量に並んでしまいます・・・高かそうですが、ロマンがあるので欲しくなりますね。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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