AMD RDNA3のブロック図が出現。L1キャッシュは3倍、L0は2.4倍に

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AMDのRDNA3に関しては2022年11月3日にRadeon RX 7900シリーズの発表と共に概要について明らかにされましたが、詳細は不明でした。しかし、このRDNA3の最上位GPU、Navi 31のブロックダイアグラムを紹介したスライドがリークとして出現し、RDNA3の詳細が明らかになっています。

目次

RDNA3最上位GPU、Navi 31の詳細が明らかに

AMDでは2022年11月3日にRDNA3アーキテクチャーとその搭載製品に関するイベントを開催し、RDNA3とその中で最上位GPUであるNavi 31 GPUを搭載するRadeon RX 7900 XTおよびRadeon RX 7900 XTXの仕様や性能の概要と価格、発売日の発表を行いました。

関連記事:AMD RDAN3搭載、Radeon RX 7900 XTと7900 XTXが発表。価格は899~999ドル

ただ、この発表会では主にRadeon RX 7900 XTおよびRX 7900 XTXのパフォーマンスやワットパフォーマンスの高さと発売日、価格の紹介が主で、RDNA3アーキテクチャーの詳細は明らかにされていませんでしたが、VideocardzがこのRDNA3の最上位モデル、Navi 31のブロックダイアグラム図を入手したようです。

キャッシュ容量は大幅拡大。レイトレーシングもCU辺り1.5倍の性能に

ブロックダイアグラムによると、キャッシュ容量やレイトレーシング、メモリー速度など発表会で明らかになっていない詳細についても記載があります。

キャッシュ容量は大幅拡大へ

キャッシュについてはNavi 31では合計4つのキャッシュ階層を用意しています。まず最もGPUから遠い階層がInfinity Cacheで合計96MBで構成がされています。次がL2キャッシュで容量は6MBに増えており、Navi 21の4MBから1.5倍に増えています。L1キャッシュは3MBでこちらもNavi 21では1MBであったため、3倍に増やされています。最後にL0キャッシュも3MBの容量となっており、Navi 21の1.25MBに対して2.4倍に増えています。

レイトレーシング性能は各CU辺り1.8倍の性能アップ

AMDのレイトレーシングはRDNA 2で初めて採用されましたが、今回のRDNA3では第2世代レイトレーシングユニットが採用されます。この第2世代レイトレーシングユニットは各CU辺りでパフォーマンスが1.5倍に向上し、新しい専用命令により効率的にレイトレーシングが行えるようになっています。

また、巨大化したキャッシュを活かしてレイトレーシングの性能の向上もある事からGPU全体では2.5 GHz動作で従来モデルに対して約1.8倍のレイトレーシング性能の向上が見込まれるとの事です。

メモリーはGDDR6。速度は20GbpsとGDDR6X並みの速度に

AMDのRadeon RX 7900 XT/RX 7900 XTXではGDDR6が採用される事が明らかになっており、速度面でNVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズに劣るのでは無いかという懸念もありますが、今回明らかになったスライドではメモリー速度はGDDR6 20Gbpsになるとのことです。

この20GbpsのGDDR6を採用することで、Radeon RX 7900 XTXでは960GB/sと非常に高い帯域幅を有しており、Infinity Cacheと組み合わせる事で1TB/sを超える帯域幅になると見られています。

 

AMDのRadeon RX 7900 XT/RX 7900 XTXの発表については詳細があるようで無い発表会でしたが、今回出現したブロックダイアグラムを見る限り、レイトレーシング性能は未だにNVIDIA側が優位という状況ですが、通常のラスタライズ性能に関しては発表会で出現したスライドの通り、GeForce RTX 4080 16GBといい勝負になるかもしれませんね。

この性能に関する話は発売日である12月16日が近づくにつれて明らかになると思いますが、RTX 4080 16GBが1200ドル、日本円では25万円を超えるような価格で登場する中で1000ドル(日本だと17万円ぐらい?)を下回るRadeon RX 7900 XTXには期待したい所です。

 

 

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