AMDがRDNA 5向けの新表示エンジン「DCN 6」の初期対応を開始。2027年中旬に投入へ?

AMDがRDNA 5向けの新表示エンジン「DCN 6」の初期対応を開始。2027年中旬に投入へ?

AMDが次世代の表示エンジン「Display Core Next 6(DCN6)」の初期対応パッチをLinux向けAMD GPUドライバーへ投稿し、コード上でRDNA 5世代とみられるGFX13系GPUとの関連が確認されました。

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DCN 4.2.1の次がDCN 6.0.0。RDNA 5世代の表示回路がコードに現れる

表示エンジン(Display Core Next、DCN)は、GPUのうち映像出力、画像のスケーリング、ピクセル形式、ディスプレイとの接続などを担当する回路で、ゲーム描画を担うシェーダー部(GFX)とは別系統で世代が進みます。現行のRDNA 4世代ではGFX12にDCN 4.0.1が組み合わされており、Radeon RX 9000シリーズが発売される約8〜9か月前の2024年6月時点で、LinuxドライバーではDCN 4.0.1の修正やGFX12向けDCCの有効化が進められていました。

今回AMDが7月31日に投稿したDisplay Core向けパッチ群は41本で、このうち6本がDCN 6関連です。内容はレジスタ定義ヘッダーの追加や初期化処理の有効化など、対応の基礎を整える段階のものとなっています。

コード上ではDCN 6が、RDNA 5世代とみられるGFX 13.0.1の識別子と紐づけられています。現時点で確認できる変更には、スケーリング時の線形性や色差サンプルの配置(cositing)を制御する機能、4:2:0/4:2:2形式の映像をスケーリング前にアップサンプリングするUPSPプリスケーラー、対応ピクセル形式の追加などがあります。

AMD GPUドライバーでは、今回追加されたDCN 6.0.0が、それまで確認されていたDCN 4.2.1から大きく番号を飛ばしています。一方、パッチ内にはDCN 5への言及もあるものの、本格的な実装はまだ確認されていません。DCN 5が別のプラットフォーム向けに使われるのか、欠番となったのかは現時点では不明です。

DCN開発は約半年。2027年中頃にはグラボが完成?

今回のDCN 6パッチからRDNA 5の具体的な仕様や新機能は明らかになっていませんが、少なくともLinuxドライバー側では、次世代表示エンジンへの初期対応が始まったことが確認できます。

RDNA 4世代では、2024年6月時点でDCN 4.0.1の修正やGFX12への対応が進められ、Radeon RX 9070シリーズは2025年3月に発売されました。この前例に照らすと、今回のDCN 6パッチはRDNA 5が2027年中に投入されるとの見方と時系列上は矛盾しません。実際にRDNA 5の発売時期を巡っては、早くても2027年第2〜第3四半期との証言が複数のボードメーカーから出ています。

ただし、DCN 6パッチが示しているのはLinux向け表示ドライバーの進捗に限られ、GPU本体や基板、メモリ、ファームウェア、量産準備などの進捗までは分かりません。そのため、今回のコードだけを根拠に「2027年中旬には発売できる状態になる」と判断することはできません。

ボードメーカーによる見通しにも2027年第2〜第3四半期から2028年初頭まで幅があり、メモリ価格や市場環境を理由に遅い時期を見込む声もあります。今回のパッチは2027年投入説を補強する材料の一つではあるものの、発売時期を絞り込む決定的な情報ではない、という位置付けが妥当です。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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