AMD Radeon RX 8000シリーズのメモリ構成が判明。ミドルレンジでも192-bitのバス幅を搭載
AMDは、2024年末から2025年初めにかけて、次世代GPUアーキテクチャ「RDNA4」を搭載したRadeon RX 8000シリーズを投入する予定です。このRadeon RX 8000シリーズは、エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広く展開されると言われていますが、今回、ミドルレンジ、アッパーミドル、ハイエンドモデルとして投入されるグラフィックカードのメモリバス幅と速度に関するリークが登場しました。
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— Kepler (@Kepler_L2) August 27, 2024
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AMDのRadeon RX 8000シリーズには、Navi 48 GPU(上位モデル向け)とNavi 44 GPU(下位モデル向け)の2つのGPUダイが存在します。今回リークされた3つのメモリバス幅と速度の情報は、256-bitのバス幅を持つNavi 48 GPUを搭載する上位モデルに関連するものと考えられます。
ハイエンドモデルは256-bitのバス幅と20 Gbpsのメモリを搭載し、帯域幅は640 GB/sに達する見込みです。これは現行のRadeon RX 7800 XTの624 GB/sを若干上回る水準であり、RDNA4に搭載されるInfinity Cacheと組み合わせることで、4K解像度を含む高負荷環境でもメモリがボトルネックとなることはないと予想されます。
アッパーミドルレンジモデルは256-bitのバス幅と18 Gbpsのメモリを組み合わせることで、帯域幅は576 GB/sに達します。この構成もInfinity Cacheと組み合わせられるため、1440p解像度以上でも快適な動作が期待されます。
ミドルレンジモデル向けとされる構成では、192-bitのバス幅に19 Gbpsのメモリを組み合わせ、帯域幅は456 GB/sとなっています。この帯域幅はRadeon RX 7700 XTの432 GB/sを上回っており、ミドルレンジモデルでも1440p解像度でのゲームプレイに十分な性能を持っていると考えられます。
なお、具体的なメモリの種類や容量については明らかにされていませんが、最大20 Gbpsの速度を考慮すると、Radeon RX 7000シリーズと同様にGDDR6が引き続き採用されると見られています。メモリ容量については、256-bitのバス幅を持つモデルで16GB、192-bitのバス幅を持つモデルで12GBになると予想されます。
AMDのRadeon RX 8000シリーズは、2024年第4四半期または2025年初旬のCES 2025で発表され、まもなく発売される予定です。コストパフォーマンスに焦点を当てたグラフィックカードとして、NVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズや次世代のGeForce RTX 5000シリーズに対してどれほど競争力を持つ製品になるのか、今後の動向が注目されます。
ここ最近のグラフィックカードでは、ミドルレンジは128-bitのバス幅が標準的で、1080p以上の解像度でのゲームプレイではメモリ帯域がボトルネックとなり、快適なプレイが難しいことがありました。しかし、ミドルレンジでも192-bitのバス幅が採用されれば、1440p程度の解像度でも設定次第で快適にプレイできる可能性が広がります。また、アッパーミドルレンジ以上のモデルでは、256-bitのバス幅に加え、メモリ容量が16GBに増加するなど、グラフィックカードの基礎的な部分が強化されています。そのため、GPU本体の性能が順当に強化されれば、GeForce RTX 4000シリーズよりも魅力的なグラフィックカードになることは間違いないでしょう。
あとは、NVIDIAがGeForce RTX 5000シリーズをどのような構成で投入してくるかに注目ですが、もしAMDのグラフィックカードが高いコストパフォーマンスを実現すれば、NVIDIAも対抗策を講じる必要があるでしょう。そうなれば、久しぶりに価格を焦点にした競争が見られるかもしれません。
補足情報
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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OpenCLの性能が気になるところ