AMD Ryzen 7 5800X3DがRaptor LakeやZen 4の合計より売れている模様。

AMDでは2022年9月27日にRyzen 7000シリーズを、Intelでは10月20日に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sを発売しましたが、どうやらこれらの最新鋭CPUよりRyzen 7 5800X3Dが売れているようです。

Zen 4よりもRaptor LakeよりもRyzen 7 5800X3D？

Raptor Lake CPUs Boost Intel Sales Versus AM5 But AMD’s AM4 Continues To Dominate & Ryzen 7 5800X3D Leads The Pack | wccftech

AMDでは2022年9月27日にZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズを発売しましたが、新しいソケットAM5に対応するマザーボードが高価で有ることから売れ行きが悪く、10月ごろには減産するという話が出ています。

一方でIntelでは2022年10月20日から発売した第13世代CPU、Raptor Lake-Sでは既に普及しているDDR4に対応していたり、安価なB660マザーボードが発売していたりとコストパフォーマンスの高さからRyzen 7000シリーズよりは人気が出そうですが、ドイツのPCショップ、MindFactoryの各製品の売上数をまとめているTechEpiphanyによるとRyzen 7 5800X3Dが最新鋭CPUに対して圧倒的に売れているとのことです。

Ryzen 7 5800X3Dが単体で週間売上は1020個。対するRyzen 7000シリーズは約500個。ソケット別でもAM4が圧倒・・・

🔥 CPU Retail Sales Week 42 (Rocket Lake Launch)

Total: 6315 (📈+38%)

AMD: 4260 (📈+26%) units sold, 67.46%, ASP: 295.99
Intel: 2055(📈+70%), 32.54%, ASP: 384.6

AMD revenue: 1’260’919.8, 61.47%
Intel: 790’354.4, 38.53%#AMD #Intel #AMDRyzen pic.twitter.com/OXSUCKYrfJ

— TechEpiphany (@TechEpiphany) October 23, 2022

TechEpiphanyがまとめた第42週（10月17日週）のCPUの売上数によるとCPU単体ではAMDのRyzen 5000シリーズが圧倒的な人気を誇っており、Ryzen 7 5800X3Dに関しては1020個と他のCPUに比べて数倍近い売上数を記録しているようです。

売上数としてはRyzen 7 5800XやRyzen 5 5600などRyzen 7000シリーズ登場によって値段が下がっているRyzen 5000シリーズの人気も高いようです。

一方で、Ryzen 7000シリーズに関しては最も売れたのがRyzen 5 7600Xで120個、次点でRyzen 7 7700Xが110個とさえない結果になっています。

Intel CPUでは最も人気なのがCore i5-12400Fで、同じ週内に発売されたした第13世代CPU Raptor Lake-SはCore i9-13900Kが一番人気で250個、その次にCore i5-13600Kが160個、Core i7-13700Kが110個と言う結果になっています。

CPUのソケット別の売上で言うと、ソケットAM4が3940個と圧倒的な人気となっており、その次にIntelのLGA1700が1745個を記録しており依然としてRyzen 5000シリーズなどのCPUの人気は高いようです。

一方で、Ryzen 7000シリーズなどのソケットAM5機種は320個とIntelのLGA1700以下で、第11世代CPUであるRocket Lakeなどが対応するLGA1200の300個に近い数字になっています。

AMDのRyzen 7000シリーズが登場した際のベンチマークではRyzen 7 5800X3Dの高いゲーミング性能が改めて証明される様なグラフも出でいましたが、Ryzen 7 5800X3DはCPU価格はRyzen 7 7700Xより安価で、マザーボードやメモリーなどを含めると3~5万円ぐらい安く購入が可能ですのでこのコストパフォーマンスの高さが人気の理由と言えそうです。IntelのRaptor Lake-Sに関してもコストパフォーマンスは高いですが、現時点ではCPUがKバリアントなどハイエンドモデルのみでミドルレンジモデルが無いためあまり高い売上数は出ていませんが、今後Core i5-13400などコストパフォーマンスが高いモデルが出現すれば勢力図がまた変わるかもしれません。