Intel Alder Lakeについては、デスクトップ向けに当たるAlder Lake-SとAlder Lake-Pが存在しますが、今回Alder Lake-Pのベンチマーク結果が発見されました。
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Intel 第12世代Core CPU 『Alder Lake-S』最新情報まとめ
モバイル向けAlder Lake-Pのベンチマークが出現
Alder Lake-Pについては、TDP 12W~45Wまでをカバーするモバイル向けCPUとなりますが、今回その中で14コア20スレッドのモデルと、8コア12スレッドモデルのベンチマーク結果が出現しました。
Alder Lake-P 14コア20スレッドモデルはGeekbenchに出現
Alder Lake-Pの14コア20スレッドモデルはGeekbenchに出現しました。このCPUはP-Coreが6コア・12スレッド、E-Coreが8コア・8スレッドで合計14コア、20スレッドとなっています。
ベンチマークはHP製の試作ラップトップで行われたものと見られています。CPUの仕様としては、14コア20スレッドで、ベースクロックは945MHz、最大クロックは4.25GHzと記録されています。また、キャッシュ周りではL3キャッシュが24MB、L2が4MBとなっています。デスクトップ向けではCore i7-12700KのL3キャッシュが24MBだったため、P-CoreとE-Coreの比率が異なるものの、このCPUはCore i7系に属する可能性がありそうです。スコアについては、ベースクロックが1GHz近辺に設定されているものの、シングルコアが1258pt、マルチコアが6831ptとなっています。既に登場しているCore i7-11800HなどTigerLake系がシングルコアにて1500pt台を出せているため若干低いスコアとなっていますがまだES品という事で改善されていくのは確実と言えます。
Alder Lake-P 8コア12スレッドモデルはUserBenchmarkに出現
2個目のCPUもAlder Lake-Pとなりますが、少しコア数が落とされた8コア12スレッドモデルがUserBenchmark上に出現しました。この8コア12スレッドは恐らくP-CoreとE-Coreがそれぞれ4コア搭載され、P-Coreが8スレッド、E-Coreが4スレッドで合計8コア・12スレッドとなるものと見られています。ちなみに過去にリークしたAlder Lake-Pに関する資料ではP/E-Core共に4コアとなるモデルは存在しませんでしたのでもしかしたら、このようなモデルが設定される可能性もありますが、UserBenchmark側が適切にCPUを読み込めていない可能性もあります。
UserBenchmarkで記録されたCPUもベースクロックが1GHzで最大クロックも1GHzとなっており適切にCPUを読み込めていない可能性が大きそうです。ただ、スコアでは1コア時160ptを記録しています。この160ptと言うスコアはRyzen 7 5800Xに等しいスコアとなっておりモバイル向けにおいてもパフォーマンスは高い模様です。
Alder Lakeについてはデスクトップ向けにあたるAlder Lake-SがQS品でRyzen 9 5950Xを越えると見られており、パフォーマンス面で期待がかかります。モバイル版についても、既にUserBenchmark上で記録されたングルコア性能がRyzen 7 5800Xのシングルコア性能に勝っているため、モバイル版でもかなり高いパフォーマンスを期待できそうです。
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