DLSS 3をFSR 3に置き換えるMODでGeForce RTX 2000やRTX 3000シリーズのゲーミングパフォーマンスが75%ほど向上へ
NVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズではフレーム補完を行うDLSS 3.0を搭載し、有効化されているゲームでは本来のフレームレートに対して2倍程度のフレームレートを疑似的に作り出すことが可能になっています。この技術を活用することで、NVIDIAはGeForce RTX 3060から性能がほとんど変わっていないRTX 4060を10~20%高い金額で販売することを可能にしています。
この優れた技術はTensorコアを内蔵するGeForce RTXシリーズなら使えるはずなのですが、NVIDIAは新しいグラフィックカードを購入させるためにDLSS 3の使用をRTX 4000シリーズのみに制限しています。ただ、このDLSS 3に対応したゲームをAMD版の似た技術であるFSR 3に置き換えるMODがここ最近登場しており海外のDigital FoundryがこのMODがどれだけ効果があるのか検証した結果を明らかにしています。
DLSSG To FSR3: Frame Gen Modded For RTX 20/30 Series GPUs… But How Good Is It? (youtube.com)
Digital FoundryはCyberpunk 2077やSpider-Man: Miles Moralesなど、グラフィックス負荷が高いAAAタイトルをRTX 3080でテストしました。
まずCyberpunk 2077ではFSR3などを有効化しない状態では1440pで60~70FPS程度でしたが、FSR3を有効化した状態では100FPSを常に超える状態となり、最大120FPSを記録していました。
Spider-Man: Miles MoralesにおいてはCyberpunk 2077と同様に高いパフォーマンスを発揮し、1440pで最高画質設定で動かしたところ、50~60FPSでしたが、FSR3を有効化すると100FPS程度まで向上するなどゲーミングパフォーマンスが大きく向上したとのことです。
しかし、FSR 3対応ゲームではHUD要素や髪の毛、影などに視覚的な不具合が見られることがありますが、これはMODを介してFSR 3が動作しているため避けられない問題です。それでも、FSR 3を有効にすることで、RTX 3080のようなやや古いグラフィックカードでも高いパフォーマンスを実現できるなど、グラフィックカードの使用期間を延長できるため、ユーザーにとっては大きな利点がありますので今後DLSS 3をFSR 3化するMODのほかに、正規でFSR 3に対応したゲームが増えることが望まれます。
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