Microsoftは、Word、Excel、PowerPointに導入したフローティング形式のCopilotボタンについて、ユーザーから批判が集中したことを受け、リボンへの配置に戻せるオプションを追加することを明らかにしました。Windows Latestの取材に対して回答したもので、新オプションは2026年5月最終週から順次展開される見通しです。
Office製品のフローティングCopilotボタンが不評。リボン復帰オプション追加へ
問題となっているCopilotボタンは「Copilot Dynamic Action Button(DAB)」と呼ばれるもので、Word、Excel、PowerPointの画面右下に常時表示される仕様です。2025年12月から段階的に展開されており、2026年5月までに全ユーザーへのロールアウトを完了する予定でした。MicrosoftがDABをフローティング形式で目立つ位置に配置した背景には、Microsoft 365ユーザーのうちCopilotを有料利用しているのは約3.3%にとどまっている事情があります。Microsoftはこの数字を引き上げたいと考えており、フローティング表示でユーザーの目に触れる機会を増やす狙いがあったようです。
Excelでセルに重なる問題。Feedback Hubに苦情が集中
ただ、このフローティングボタンは特にExcelで作業中のセルに重なって表示されることが多く、操作の邪魔になるとして不評を集めています。Microsoft Feedback Hubには「存在自体が苛立たしい」「ひどいアップデート。無効化する方法を提供してほしい」といった投稿が相次いで寄せられている状況です。Microsoftのデザイン部門はDABを「探索」と「集中」のために設計したと説明していますが、実際にはユーザーから強い反発を招いています。
リボン配置への復帰オプションを5月末から追加
Microsoftはこうした批判を受け、Copilotアイコンを右クリックすることでリボンに戻せる新オプションを追加することを明らかにしました。なお、画面サイドへのドック表示オプションは引き続き残されるため、ユーザーはフローティング表示、ドック表示、リボン配置の3形式から選択可能となる予定です。
MicrosoftはWindows 11ではメモ帳やSnipping ToolからCopilotブランドを順次削除するなど、Copilot関連の露出を縮小する方向に動いています。一方で、Office製品のCopilotは有料サブスクリプションとして売上に直結するため、ボタンを目立たせる必要があったとみられており、Windows側とは対照的な方針となっていました。ただ、今回のフローティング撤回はOffice側のCopilot統合方針にも同様の見直しが入る兆しとも受け取れます。

