7nm開発遅延問題など何かと暗い話題が多いIntelですが、ラップトップ、タブレット向けの新CPUである『Tigerlake』そして、気になる方も多い内蔵GPU『Xe』が9月2日にライブストリーミングで発表される予定です。
GPUへの期待が大きいTigerlake
CPUはWillowCoveマイクロアーキテクチャを採用し、プロセスルールは現行の『IceLake』に引き続き10nm+世代となります。
Intelは曰く、IPC*はIceLakeに搭載されたSunnyCoveに比べて10%程度の向上が図られています。
ただこのTigerlakeで期待されているのはCPUではなく、一緒に搭載される予定の『Xe』グラフィックスです。
この『Xe』ですが、CPU内蔵GPUであるにも関わらずBattlefield VをフルHDのHigh設定で動かせるぐらい高い性能を持っています。
Perks of the job! Took a prototype Tiger Lake system for a spin on Battlefield V to stretch its legs. Impressive thin and light gaming perf with Xe graphics! Early drivers/sw, but it’s the first time I’ve seen this game run like this on integrated gfx. More later this year! pic.twitter.com/f1Qlz2jMyB
— Ryan Shrout (@ryanshrout) June 17, 2020
また、この高い性能でNVIDIAやAMDが独占するディスクリートGPU市場に算入するとまで噂されています。
TigerlakeとXeに関する2つの発表会が8月13日と9月2日に予定
8月13日:Xeに関する情報を公開か?
UPDATES FROM OUR CHIEF ARCHITECT, RAJA KODURI
Web中継で実施されるため、時間が近くなるとリンクが追加されるようです。
まず8月13日の午前9時(日本時間8/13 22:00)にIntelのグラフィックス部門のRaja Koduri氏による”UPDATE”があるそうです。
恐らく、Tigerlakeに搭載されている『Xe』に絞った発表会になる見込みで、技術仕様やパフォーマンスの高さをアピールするデモなどが予定されています。
9月2日:TigerLakeのお披露目会
TIGER LAKE VIRTUAL LAUNCH EVENT
こちらもWeb中継で実施されるため、時間が近くなるとリンクが追加されるようです。
9月2日午後12時(日本時間9/3 1:00)に『TigerLake』のローンチイベントを実施する予定です。ここで発表される『TigerLake』は冒頭で紹介した『Xe』を搭載し、例年秋に発表される『Surface Pro 8』やMacbookシリーズ*や他のウルトラブックやタブレットPCへ採用されると見込まれます。
*AppleはARM搭載Macに2年程度かけて移行すると明言していますので恐らく今年はまだIntel搭載Macbookは出るはずです。
TigerLakeは新しいアーキテクチャのためどの程度性能が向上するのか気になる所ですが、それよりも『Xe』への期待が高いです。現行の内蔵GPUは『Iris Graphics』が最高峰でしたが、『Xe』では『Iris Graphics』を大幅に上回るとされています。
もしかしたら、Surface Proなどのタブレット端末でCall of Duty や APEX Legendsなどが出来る時代が来るのか期待が膨らみます。
また、8月13日の発表会でディスクリートGPUに関する何らかの発表があるかも気になる所です。モバイル向けに性能を落とした『Xe』でもBFVをスムーズに動かせている事を考えるとディスクリートGPUでの期待も高まります。
コメント