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Radeon RX 9070 XT で12V-2x6コネクターが溶ける不具合発生。

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Radeon RX 9070 XT でも12V-2x6コネクターが溶ける不具合が報告される

AMDのRadeon RX 9070 XTは同時期に発売されたNVIDIA製グラフィクスカードの多くが12V-2x6コネクターを必須化する中で12V-2x6コネクターの搭載可否はAIBに任せる方針で、実際に多くのRadeon RX 9070 XTは従来のPCIE 8pinコネクターを備えて発売されています。ただ、一部のAIBではオーバークロックモデルを中心に、12V-2x6コネクターを搭載するRX 9070 XTも発売されていますが、その12V-2x6コネクターを備えるRadeon RX 9070 XTにてコネクターが溶ける不具合が初めて出てしまったようです。

問題が発生したのは、ASRock製の「Radeon RX 9070 XT Taichi 16GB OC」というOCモデルです。

Redditのユーザー、Savings_Opportunity3氏によるとPCのアップグレードでマザーボード交換時にRadeon RX 9070 XTのコネクターを外した際に12V-2x6のケーブル側のコネクターが一部黒く焦げて変形していることを発見したとのことです。

ユーザー側の過失か、それともコネクタの構造的問題か?

今回の12V-2x6コネクターが溶けたRadeon RX 9070 XTはTDPが定格で304Wですが、ASRock Radeon RX 9070 XT Taichi 16GB OCはオーバークロックモデルと言うことで最大350W程度で動作すると言われています。ただ、この電力は溶損被害が多く報告されているNVIDIA GeForce RTX 5090の575Wに比べてかなり低いのですが、今回のケースに至ってはユーザー側が要因を作ってしまっていた可能性もあるようです。

  • 電力不足の電源ユニット
  • 古い電源規格
  • 変換アダプタの使用

Savings_Opportunity3氏によると電源ユニットはASRockの推奨値である850Wに対して、700Wの電源を使用していたことや、ATX 3.0規格の電源ユニットの使用、そしてPCIE 8pinから12V-2x6への変換ケーブルを使用していたとのことで、今回の溶損はユーザーエラーによる要因である可能性も少なからずあるようです。

ただ、12V-2x6コネクターが備わっているのがコンシューマー向けグラフィクスカードである以上、上記のようなミスは一般的に発生しうるものと想定した作りが規格策定側やメーカー側には求められます。そのため、今回の溶損問題では12V-2x6と言う規格自体が従来のPCIE 8pinに比べていかに繊細で許容範囲の狭いものであるかを改めて浮き彫りにしたと言えます。

12V-2x6コネクターを使う際の注意点

NVIDIAは既に12V-2x6コネクタをRTX 5070以上のグラフィクスカードでは必須化し、AMD製も今回のRadeon RX 9070 XTのように12V-2x6コネクターしか選択肢がないケースも増えてきていると思いますが、ユーザーが出来る対策は以下の通りと言えます。

グラフィクスカード (GPU) の発火の原因と予防策を解説。特に RTX 5090 は注意が必要

  • コネクターを奥までしっかり差し込む
  • コネクター付近でケーブルを曲げすぎない
  • 可能ならATX 3.1電源ユニットを使う
  • 可能なら変換アダプターを使わず電源ユニットから直接12V-2x6へつなぐ
  • ケーブルの抜き差しを少なくする

12V-2x6コネクターがここまで繊細な理由など抜本的な原因などはあまり明かされていませんが、現状ユーザーがコネクター溶損を防ぐためにできる事はこれぐらいです。

『2025年版』各社グラフィックボードの保証期間や延長保証まとめ

ただ、コネクターの溶損については多くのAIBは保証の範囲として面倒は見てくれるため、もし不安なら保証期間の長いグラフィクスカードを選ぶのも防衛策の1つとも言えます。

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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