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P-Coreのみ搭載するBartlett Lakeはまだ開発中? CPUステッピング情報がリーク

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P-Coreのみ搭載するBartlett Lakeのステッピング情報が登場

IntelはCES 2025において、産業用PCや医療機器といった組み込み向け(エッジ向け)の新CPU「Bartlett Lake」を「Core 200S Edge」として開発中であることを発表しました。このCore 200S Edgeは、既に発売されているRaptor Lake Refreshと同じCPUアーキテクチャーを採用しており、多くのモデルは8P+16Eといった従来と同じ構成になると見られています。加えて、P-Coreのみを最大12コア搭載する「12P+0E」構成のCPUが新たに投入されることも判明しました。

この12P+0E構成はエッジ向け専用を想定しているとされていますが、ゲーミング性能の高さが期待されるため、コンシューマー向けでの登場にも注目が集まっています。ただし、近年のIntelの経営状況からはコンシューマー向け展開どころか、エッジ事業そのものが売却の検討対象となるなど開発の先行きが不透明でした。しかし今回、新たにリークされたステッピング情報により、開発自体は進行していることが確認されました。

Intel関連のリークで知られるJaykhin氏によると、Bartlett Lake-Sの12P+0EモデルはA0ステッピング、ハイブリッド構成(8P+16Eなど)はH0、C0、B0といった複数のステッピングで開発が進められているとのことです。このことから、エッジ事業売却の噂がある一方で、IntelはBartlett Lakeの開発を計画通り継続していることがうかがえます。

12P+0Eはコンシューマー向けに出るかは不透明

コンシューマー市場向けにはArrow Lake世代のCPUが発売されていますが、ゲーミング性能はあまり高くありません。そのため、Raptor Lake Refreshと同じCPUコアを12基搭載した12P+0E構成のCPUには高いゲーミング性能が期待され、登場を望む声もあります。しかし現時点では、コンシューマー向けに投入されるという確かなリークは出ていません。

ただ、エッジ向け事業売却の話が出るなどIntelの同事業は決して規模が大きいとは言えず、新たなCPU構成である12P+0E CPUをエッジ向け限定で発売しても設計変更に掛かる投資額(開発費全般)を回収することは困難と言えます。

そのため、コンシューマー向けにも展開した方が投資回収は容易になることから2025年秋以降にゲーミング性能が大幅向上すると言われているArrow Lake Refreshを上位モデルに据え置き、Alder Lakeからの買い替え需要含めてBartlett Lake-Sをエントリーモデルとして位置づけて販売しても不思議ではないと言えます。

ただ、上述の通り現時点でこのBartlett Lake-Sがコンシューマー向けに登場するかは明らかにされていませんが、この中で12P+0Eは性能や価格次第では魅力的なCPUになると言えるため、LGA 1700対応マザーボードを使っていて近々CPUのアップグレードなどを検討している方にとっては行方を注目したい製品になりそうです。

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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