Nintendo Switch 2 のドックはVRRや4K120Hz出力に対応可能。VRRはアップデートで有効化?
2025年6月5日に発売されたNintendo Switch 2では高性能なチップセットを内蔵することで高いグラフィクス性能を発揮すると共に、PCゲームなどで普及している可変リフレッシュレート(VRR)に内蔵ディスプレイが対応するほか、TVモード時には最大4K60Hzでの映像出力に対応しています。ただ、少々残念な仕様と言えるのがVRRは内蔵ディスプレイを使うハンドヘルドモード時のみサポートし、よりカクツキやティアリングなどが目立ちやすいTVモード時の出力には対応しないほか、多くのテレビがサポートする4K120Hz出力には未対応と言う点になっています。
しかし、どうやらこのNintendo Switch 2に同梱されるドックを分解したYoutuberによるとこのドックはNintendo Switch 2が公式にはサポートしていないVRRでのTV出力のほかに4K120Hzや8K60Hz出力に対応できるチップを内蔵していることが明らかになりました。

Nintendo Switch 2のドックを分解したRestore Techniqueによると、ドックのメインボードにはNintendo Switch 2のUSB-CポートからDisplayPort 1.4の映像信号をテレビに出力するためのHDMI 2.1信号に変更するチップセットにはRealtek製の「RTD2175N」と呼ばれるチップが搭載されているとのことです。
この「RTD2175N」はベースモデルが「RTD2175」と呼ばれるモデルで、Display Stream Compressionと呼ばれる映像圧縮技術を用いることで4K120Hzや8K60Hz出力にも対応しているチップになっています。また、PS5 Slimにも『RTD2175P』として搭載されていることからチップとしてはVRR出力にも対応している可能性がかなり高いと見られています。
なお、4K120Hz出力はかなり高いスペックでNintendo Switch 2はこれらの出力に耐えうる性能を持っているとは言えません。そのため、4K120Hzや8K60Hzまで対応するチップをドックに搭載するのはオーバースペックと言えますが、もしかしたら将来的にNintendo Switch 2 Proなど性能向上版などの投入も検討している可能性があるかもしれません。
一方で、VRR出力についてはNintendo Switch 2発表当初はTVモードでもVRRに対応することが北米の任天堂公式サイトに記載されていましたが、そのあとにこれらは誤記だとして訂正が行われていました。ただ、ハードウェア的に対応していることが明らかであるため、発売前の検証段階で一部TVでVRR出力時に問題が明らかになり機能が無効化された可能性が高いと考えられます。そのため、4K120HzなどのTVモード出力への対応は可能性がかなり低いと言えますが、TVモード時のVRR出力に関しては将来的なアップデートで対応する可能性が高いと言えそうです。
Switch 2 Dock – Full Teardown | Restore Technique
https://www.youtube.com/watch?v=HLsokNSQXFc
Switch 2 dock output is HDMI 2.1 not 2.0 | NeoGAF
https://www.neogaf.com/threads/switch-2-dock-output-is-hdmi-2-1-not-2-0.1685549
コメント