Xiaomiがスマホ向けチップセットのオーバークロックが可能に? Android 16から対応へ。
デスクトップPCや一部のハイエンドノートPCでは本体に搭載されているCPUやGPUなどの電圧や動作クロックなどをユーザーが調整し、パフォーマンス向上や消費電力の低減などを実現することが可能なオーバークロックやアンダークロックなどが可能になっていますが、これらの調整機能がスマートフォン搭載のチップセットで行えるようにすることをXiaomiが自社製スマートフォンで計画しているようです。
Looks like @Xiaomi is working on a CPU tuning feature that lets you adjust CPU/GPU frequency and voltage on the fly. Discovered it in #Android16 translation. Doesn't seem to be implemented for now, so I don't know which phones will support it. pic.twitter.com/RAawr6vLar
— Kacper Skrzypek 🇵🇱 (@kacskrz) April 9, 2025
リーカーのKacper Skrzypek氏によると、XiaomiのAndroid 16アップデート内をデータマイニングしていたところ、チップセットに内蔵されているCPUやGPUの動作クロックや電圧をユーザーがある程度自由に調整できる『Chip performance dashboard』と言う機能が実装されていることが発見されています。この機能はPCなどでできるオーバークロックに似た機能ですが、安全面を考慮してユーザーが設定できる動作クロックや電圧には一定の上限が設けられており、過度な調整は制限されるようになっています。
また、この調整を有効化するとデバイスは再起動し、そのあとはスマートフォンが安定動作できるか自動的に検証されます。もし設定がデバイスの持続的な動作に適さない場合、設定値は自動的に初期値へとリセットされるため不安定化してしまいデバイスが使い物にならないと言ったことが自動的に回避されるようになっています。
なお、このようにチップセットの動作クロックや電圧調整はルート化したスマートフォンでは利用できていましたが、上級者向けの機能でそれなりのリスクも伴っていました。しかし、このようにルート化不要な状態でオーバークロックなどの機能が利用可能になることでパフォーマンスを追求したいユーザーはオーバークロック、逆にバッテリー持続時間を延ばしたい場合には、CPUやGPUをアンダークロックすることで消費電力を抑える選択肢も提供されることになります。
なお、この機能はXiaomiが開発中の独自チップセットと共に発表される一方で、既存のQualcommやMediaTek製チップセットではこれらの機能は提供されないものと見られています。
Kacper Skrzypek | X (Twitter)
コメント
コメント一覧 (1件)
「一度オーバークロックする度に、電池の寿命が100日ずつ縮まります」
(元ネタ:恐怖新聞)