IntelがCore Ultra 200Sの性能改善策を続々投入へ。新電力管理適用でゲーミング性能が13%程度向上

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IntelがCore Ultra 200Sの性能改善策を続々投入へ。新電力管理適用でゲーミング性能が13%程度向上

Intelが2024年10月に発売したデスクトップ向けCPUのArrow Lake-S世代のCore Ultra 200Sシリーズは電力効率が向上しているものの、消費者から求められていたゲーミング性能は先代のRaptor Lake Refreshより劣ることが初期のレビューなどで判明し、販売面では大苦戦しています。

この状況に関してIntelはCore Ultra 200Sシリーズは想定より性能を下回っていることを認め、12月までにパフォーマンス向上を図る様々な修正を加えることを約束していますが、今回Z890マザーボード向けにPlatform Power Management(PPM)の最新版を搭載したBIOSがリリースされているほか、Core Ultra 200Sの最新マイクロコードにて電力設定が大幅に変更される見通しであることが明らかになりました。

Z890はCore Ultra 200Sシリーズと共に登場したマザーボードになっていますが、この中でASRockが他社に先駆けてIntelの最新版PPMを搭載したBIOSをリリースしたことを明らかにしています。このPPMはCPUの動作クロックや電圧などを調整を司るソフトウェアで、これらを最適化することでパフォーマンスの向上やより効率的な動作を図るとのことです。

そんな最新のPPMですが、ASRockによるとFinal Fantasy XIV 黄金のレガシーベンチマークでは新PPM適用前は29157ポイントだったものが、新PPM適用で33017ポイントと13.23%向上することを明らかにしています。ただ、このASRockの発表はあくまで1つのゲームのみであるため、Core Ultra 200Sシリーズが全般的に苦戦していたElden RingやStar Field、Cyberpunk 2077でCore i9-14900Kに対して開いた差をどれだけ埋められるのか今後の検証に注目が集まります。

また、マザーボード側のBIOS以外にもCore Ultra 200Sシリーズ本体のマイクロコードにも変更が入る見込みで、オーバークロックを主に扱うSkatterBencher氏は近々登場するマイクロコードで電圧や動作クロックの挙動が大きく変わることを明らかにしています。この変更はIntelがゲーミング性能などに焦点を当てたものなのかなど詳細は不明なものの、Intelは様々な調整を加えていることは確かであるため、近いうちにCore Ultra 200Sシリーズの新しい実力値と言うのがレビューなどで判明していくものと考えられます。

ソース

ASRock Z890 Motherboards Support Intel® Platform Power Management Driver to Boost CPU Performance | ASRock

https://www.asrock.com/news/index.asp?iD=5548

SkatterBencher | X (Twitter)

https://twitter.com/skatterbencher/status/1860847507653456015

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 伸び代はあるからねー物は良いけど全然性能出しきれてない
    とはいえ3Dキャッシュ化はコストかかるからせず、二の足踏んでるしそこそこだろうけど

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