Intel Core Ultra 9 285K のチップに不具合の可能性。出荷もできていない?
IntelはArrow Lake-S世代のCore Ultra 200Sシリーズを2024年10月24日に発売しましたが、期待を下回るパフォーマンスや様々な不具合に見舞われているなど、万全の発売体制ではないことが明らかになっています。そんなCore Ultra 200Sシリーズですが、この中で最上位モデルのCore Ultra 9 285Kは動作が不安定であることや、そもそも出荷ができていない可能性が出てきているようです。
I have received messages about the instability of 285K from various sources. Although the actual situation may only be temporarily unable to find wafers that are qualified enough to run up to 5.7GHz. Intel needs time.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) October 26, 2024
リーカーのkopite7kimi氏によると、Core Ultra 9 285Kについて様々なソースから不安定な動作に関する報告を受けているようで、その原因がCore Ultra 9 285Kで公称されている5.7 GHzでの動作が困難なチップが混在している可能性があるようです。
この不具合がどのような現象なのか、またその規模など詳細は明らかにされていませんが、Core Ultra 9 285Kを巡ってはBSoDの発生や各レビューごとにかなりバラツキが大きい状況で、Windows 11 24H2での不具合もあるものの、多くの不具合が残った状態で発売されているのが現状と言えそうです。そのため、今後新たな不具合などが顕在化する可能性があるようです。
It's hard to say because most people can't get 285K yet, and rumors are starting to hurt Intel.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) October 26, 2024
また、Kopite7kimi氏によるとこの不具合と関連しているかは不明ですが、Core Ultra 9 285Kはまともに出荷されていないようで、ほとんどの人が入手できない状況とのことです。
実際に、日本でもCore Ultra 200Sの予約販売が開始された際に、Core Ultra 9 285Kは各店で売り切れになっていましたが、発売日を過ぎた10月26日時点でもCore Ultra 5/7などは在庫がありますが、Core Ultra 9 285Kのみ在庫がありません。
これは海外でも同様で、NeweggやBestBuyなど北米地域ではCore Ultra 5/7などの在庫はあるものの、Core Ultra 9 285Kの在庫は全くない状態で、世界各地で入手困難な状況になっているようです。
kopite7kimi | X (Twitter)
コメント
コメント一覧 (4件)
量産初期の製品によくあることとはいえ、どのようなリカバリーをインテルがするのか続報を待ちたい。
某所だと 入荷が少ないのに人気で完売と 偽った記事
さらに色々出ている不具合にはまったく触れず
まだ公式発表はないものの!
いい感じのベンチ、今後NPU対応の広がりが楽しみだと思っていましたが…
最近のインテルは、この手の不具合問題が怖いですねw
動作に余裕が無いと定格でも数か月使ったら劣化してきて動かなくなるかもしれないですね。
Intelの事なので、Raptor同様電圧を上げて対応しそうな気がします。