Alder Lakeの詳細情報が出現。Raptor Lakeについても少しだけ判明

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Intelが10月頃にリリースを予定しているAlder Lakeシリーズですが、その詳細情報がMoore’s Law is Deadによってリークされています。

Alder Lakeに関する情報まとめ

Intel 第12世代Core CPU『Alder Lake』最新情報まとめ

目次

Alder Lakeの詳細情報が多数出現 Raptor Lakeについても

Intelのグラフィックスアーキテクチャ、Xe-HPGの基板写真や過去にはNVIDIAやAMD系GPUの詳細情報などをリークしているMoore’s Law is Deadのチャンネルに、新たにIntelが10月頃にリリースを予定しているAlder Lakeに関する情報が出現しました。また、その1年後にリリースされるRaptor Lakeについても少しだけ情報が出現しています。

Intel Raptor Lake & Alder Lake Leak: Dates, Core Configs, and 24 Cores to Fight AMD Zen 4 – YouTube

Alder Lakeの性能と構成

1枚目のスライドでは、Alder Lakeの性能や構成など概要について詳細が記載されています。

Alder LakeはIntelが計画するハイブリッドアーキテクチャーへの第一歩

・Intelは今後は複数のアーキテクチャーを1つに合わせるハイブリッドアーキテクチャーをメインに採用する。
・もしx86ではbig.LITTLEが役に立たず、Alder Lakeは失敗すると考えているのであれば、それはIntelが潰れるのと同義と言えるぐらいIntelは全力投球している
・Intelはもしbig.LITTLEが原因でスケジューリング問題が起きても簡単には方針変更はしない。もし不具合があれば、すぐに直すだけ。
・2種類のコアを搭載したLakefieldでは、Microsoftのためにリリースしたようなもので、Alder Lakeでスケジューリング機能をアップグレードしてもらうためのジャブだった
・秋頃にリリースされるWindowsのメジャーアップデートでは、Alder Lakeのリリース前にディープスケジューリングアップデートが搭載される

Alder Lakeに関する性能と機能

・Intelはパートナーに対して約2倍の性能があると発言をしている。(マルチスレッドでは二倍の性能でありながら、前世代より同等か低い消費電力で動作する)
・Golden Cove(GLC)が”Big”コアになり、Tiger Lakeと比べるとシングルスレッド性能は20%向上する
・Gracemont(GRT)は”Little”コアに当たり、恐らくHTが無効化され、動作クロックが引き下げられたSkylakeに新しい命令セットが追加されたコアとなる。
・LGA1700は数世代に渡り採用出来るように設計されている
・PCIe Gen5.0はPCIeのみ対応し、M.2には非対応
・DDR5 & DDR4の両方をサポート

Alder Lakeのコア構成

・S1:デスクトップと高性能モバイル向け、GLC8コア+GRT8コアを採用(8+8)
・S2:デスクトップ向け、GLC6コア+GRT0コア(6+0)
・P1:モバイル向け、GLC6コア+GRT8コア(6+8)
・P2:モバイル向け、GLC2コア+GRT8コア(2+8)
・M:超省電力モバイル向け、GLC2コア+GRT8コア(2+8)*LPDDR5/4でPCIe4.0のみ対応

Alder Lakeシリーズのリリーススケジュール

Alder Lake-S Kシリーズ

10月25日に発表がされ、2021年中にデスクトップ向けのKシリーズに当たるS1がリリースされる。

・デスクトップ向けKシリーズが2022年まで主流モデルとして出荷数の大半を占める
・内蔵グラフィックスは32EUのXeグラフィック
・DDR5, PCIe Gen5.0をサポート
・Core i9はGLC8+GRT8、Core i7はGLC8+GRT4、Core i5ではGLC6+GRT4となる。

Alder Lake Aシリーズ

2021年中にリリースされなかったS1とS2の残りに当たり、2022年第一四半期に登場。

・Core i9とCore i7の無印シリーズはS1、Core i5の無印シリーズはGLC6+GRT0のS2、Core i3はGLC4+GRT0のS2

Alder Lake-Pシリーズ

Alder Lake-PはCES2022にて発表が予定されているモデル。

・Pシリーズでは12~45WのU/Hがラインアップされ、DDR5とPCIe Gen5.0がモバイル向けにサポートされる。
・内蔵グラフィックスは96EUのXe グラフィック
・Uは省電力モデルとなり、GLC2+GRT8構成のP2を採用
・Hは高性能モデルとなり、GLC6+GRT8構成のP1を採用

Alder Lake-Mシリーズ

主にタブレットや薄型モバイル向け製品となり、CES2022の後に発表が予定されている。

・TDPは主に7~12Wとなり、既存のCore MとCore Yを置き換えるモデル
・GLC2+GRT8の構成を採用し、パッケージは小型化。その代償としてPCIe Gen4.0とLPDDR5/LPDDR4Xのみサポート
・内蔵グラフィックは96EUのXeグラフィック

Alder Lake-HX

このモデルはゲーミングラップトップなどをターゲットとしたモデルで、デスクトップ向けCPUをBGAにしたようなモデル。コアはGLC8+GRT8となり、TDPは45~65Wを予定している。

Alder Lakeの後継、Raptor Lakeの一部情報も出現

Alder Lakeの後継に当たるRaptor Lakeについても少しだけ、Moore’s Law is Deadでは触れられています。

・LGA1700対応
・Bigコア側はGolden Coveの改良型に当たり、Raptor Coveと呼ばれている
・Raptor CoveではIPC、動作クロック、ワットパフォーマンス共にAlder Lakeを上回る
・Littleコア側はGracemontを引き続き採用
・コアの構成は引き続きBig側コアが8コアとなるが、Little側のコアは16コアに増加する。この変更により優れたマルチスレッド性能を発揮できるとの事(またこれが将来的なヒントとなる)
・より高速なDDR5のサポート
・Zen 4 Raphaelに対抗する製品として投入

また、Intelの今後の計画として、タイル構成のアーキテクチャーを投入する予定との事で、Raptor Lakeの後継にあたるMeteor Lakeにてこれらが投入されるとの事です。これによって2022年以降のサーバーやコンシューマー向けCPUの性能は爆発的に強化されるとの事です。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • これも基盤ではなく基板です。
    Kazさんは、基盤と基板の意味の違いをわかっていないんじゃないですか?

    • 後ほど修正させていただきます。ご指摘ありがとうございます。

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