2021年中に登場が予定されているIntelのDG2について、4月頃にMoore’s Law is Deadと言うYoutuberから情報がリークされていましたが、DG2のPCB画像や更なる詳細が同じソースから明らかになりました。
PCBの写真や発売日に関する情報が出現
Intelでは、グラフィックスカード市場に乗り込むべく、Xe-HPG DG2の開発を進めていますが、過去にDG2関連の情報をリークしていたMoore’s Law is DeadからXe-HPG DG2に関する情報が出現しました。
まず、Moore’s Law is Deadで公開されたのがPCBの裏面を撮影した画像です。画像から読み取れる情報としては、PCB全体の長さはPCI Express x16の長さを考えるとかなりの全長を有していますが、エンジニアリングサンプルである事から量産品では全体的に小型化される事が考えられます。
性能はGeForce RTX 3080を若干下回る程度
Moore’s Law is Deadでは、PCBの画像の他に、前回の4月に出現した情報から更新された発売日や仕様や性能に関する情報も出しています。(ここでは新たに出現した情報のみ記載します)
4月の情報:Intel製ハイエンドGPU Xe-HPG DG2。RTX 3070 Tiと競合する性能に – Gaz:Log
DG2の基本的な仕様
・512EUモデルの一部サンプル品では2.2GHzを越えるブーストクロックを記録(前回出現時より高い)
・235W以下のTDPが目標(前回は275W程度になっていた)
最新のベンチマークではRTX 3080に一歩及ばない程度の性能に
・全般的な性能はRTX 3070負ける事は考えられない
・ラスター性能ではRTX 3070 Tiとほぼ同等
・レイトレーシングは競合できる性能ではあるものの、現時点ではNVIDIA製GPUには及ばない
Xe DG2のフルローンチは2022年第一四半期
・ペーパーローンチや限られた数でのローンチは2021Q4までに可能な見込みですが、出荷量が確保できるのは22/Q1以降の見込み
・部品の入手時期や量から推測すると、22Q1での発売が濃厚
価格、その他情報
・挑戦的な価格になる見込み。512EUモデルは$349~$499になる見込み(代理店利益分を考慮して1ドル160円計算しても8万円付近)
・NVIDIA Reflexに似た技術としてXeSSと呼ばれる技術が投入されますが、正式には「Smooth Frame Delivery」と呼ばれる模様
・IntelはGPU内蔵エンコーダーの性能について他社を凌駕する性能であるとの事
Xe-HPGについては、Intelは2021年中に登場させるとの事でしたが、やはりTSMCを活用する事から、半導体の生産キャパシティー不足の影響を受けてしまうためか、2022年での発売である事がほぼ確定と言えそうです。ただ、性能面ではRTX 3070 Ti並みであると言われているため、もし本当に最大でも$499の価格で登場すればドライバーの安定性次第ではNVIDIAやAMDのシェアをある程度は奪う事は可能かもしれません。
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