QualcommがSnapdragon Xをビジネス向けモデルにも展開。8月から発売へ
MicrosoftとQualcommはWindows on Armに対応したSnapdragon X搭載ノートPCを2024年6月18日に一斉発売することを明らかにしましたが、ここで発売されるモデルの多くはコンシューマー向けのハイエンドノートPCのみで、選択肢はかなり限られている状態です。しかし、Qualcommもこのラインアップでは市場のニーズを満たせないとして、2024年8月以降にSnapdragon Xシリーズの販売拡大に向けて法人向けモデルを一斉投入することを計画しているようです。
Computex 2024にて業界関係者によると、Qualcommと各社OEM、そしてMicrosoftではSnapdragon X搭載PCについてさらなるユーザー拡大を目指して2024年8月にSnapdragon X EliteまたはSnapdragon X Plusを搭載した新しいPCの一斉発売を再び計画しているようです。
ここで発売される新しいPCは法人向けをターゲットに置いたモデルで、コンシューマー向けモデルに比べてコストを抑えたモデルや筐体の耐久性に焦点を当てたモデルのほかに、小型フォームファクターのデスクトップPCなども投入される可能性があるようです。実際にQualcommはComputex 2024の中で、今後はノートPC以外の筐体でも投入されると明言しているため、法人用途で需要がある小型デスクトップPCがこのタイミングで投入される可能性は高いと言えます。
なお、この法人向けモデルの発売時期が8月である理由は、Windows 11のメジャーアップデートであるWindows 11 24H2がここに近いタイミングでリリースされる予定であるため、メジャーアップデートでPCを入れ替えるケースが多い事に加え、まもなくサポートが終了するWindows 10からの乗り換えなども視野に入れていると言えそうです。
Snapdragon X搭載ノートPCは6月18日に発売されるモデルのほぼすべては20万円近くするハイエンドノートPCのみで、ラインアップの幅は決して広いとは言えません。そのため、これでWindows on Armの普及を目指すのは無理があると思っていたのですが、Qualcommも同じ考えの様で、さらにラインアップの幅を広げる構えの様です。その1段目が法人向けモデルと言う事で、ここでは高価な機能モリモリなハイエンドモデルも出ると考えられますが、ベーシックなモデルやミニPCなども投入されると考えられるため、法人をターゲットにしつつも、一般ユーザーにとっても魅力的なモデルが登場するかもしれませんので、どのようなモデルが追加投入されるのか注目です。
Snapdragon X ARM-PCs mit Windows 11 Zweite Welle startet im August | WinFuture
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