AMDのX870EとX870はRyzen 9000シリーズの7月発売に間に合わない見込み

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AMDの新チップセットX870EとX870搭載マザーボードはRyzen 9000シリーズ発売の7月に間に合わない模様

AMDではComputex 2024にてZen 5アーキテクチャーを搭載するRyzen 9000シリーズを2024年7月に発売することを明らかにしています。また、このRyzen 9000シリーズと共にAMDは新チップセットであるX870EとX870など800シリーズチップセットを搭載するマザーボードも投入することも明らかにしていますが、どうやらこのX870EとX870などを搭載する新型マザーボードはRyzen 9000シリーズの発売日には間に合わないようです。

HardwareLuxxがComputex 2024で複数のマザーボードメーカーとの会話を通じて得られた情報として、X870EおよびX870搭載マザーボードはRyzen 9000シリーズの発売時には利用できず、しばらくの間は現行のX670E/X670など600シリーズチップセット搭載のマザーボードとの組み合わせを推奨していく方針のようです。

X870EやX870は現行のX670EやX670、B650Eに対してPCIe Gen 5への対応可否や、レーン数などマザーボードの性能を決定づける仕様は同じであるため、Ryzen 9000シリーズと共に800シリーズマザーボードが発売されなくても特に問題にはならないと言えそうです。ただ、800シリーズマザーボードではZen 5で高速化された8000 MT/sのメモリーに正式対応するなどピークパフォーマンスを重視するのであれば800シリーズマザーボードと組み合わせて使用することが望ましいと言えます。ただ、X670Eでも8000 MT/sに迫る速度での利用ができるモデルもあるため、これからAMDのソケットAM5プラットフォームに乗り換えることを考えている人でも600シリーズマザーボードを選択肢に入れても特に問題ないと言えます。

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AMDの800シリーズチップセットを搭載するX870EやX870は現行のX670EとB650Eに対して仕様がほとんど同じで、唯一異なるのがPCIe Gen 5に標準対応したことと、USB4と8000 MT/sのDDR5に対応する事ぐらいで、特にX670やB650系を買っても不自由に感じる場面はほとんど無いと言えますので、Ryzen 9000シリーズ発売に間に会わなくても消費者には影響は無いです。

ただ、マザーボードメーカーにとってはRyzen 9000シリーズ発売時が800シリーズマザーボードを一番売りやすいタイミングであるため、ここを外すと600シリーズマザーボードとの価格を比較されてしまいほとんど売れない状況が予想されます。そのため、この発売遅れはマザーボードメーカー各社そして、AMDにとって痛い誤算と言えそうです。

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