NVIDIA GeForce RTX 5090は2スロットサイズで、RTX 5080とGPUクーラーを共用。基板は小型化のため2つに分かれた構造に?
NVIDIAの次世代GPUアーキテクチャーのBlackwellを搭載するGeForce RTX 5000シリーズは2024年秋以降に発売されると噂されていますが、この中で最上位モデルのGeForce RTX 5090 でNVIDIAが製造するグラフィックスカードであるFounders Editionについて全体的なサイズや基板レイアウトに関するリーク情報が登場しました。
まずGeForce RTX 5090とGeForce RTX 5080のFounders EditionではGPUクーラーが共用される見込みで、厚さは現行のRTX 4090で見られていた3スロットから2スロットに薄型化されるようです。
ただ、RTX 5090ではRTX 4090とほぼ同じ450W~600WのTDPで動作すると言われているため空冷のまま2スロットに小型化をするためにはヒートシンク構造を大きく変更する必要があるため、NVIDIAではRTX 5090とRTX 5080では冷却性能確保のため基板レイアウトの大幅変更を計画しているようです。
Main Board, IO Rigid Board and a separate PCIE slot component(perhaps it should not be considered as the third PCB).
— kopite7kimi (@kopite7kimi) May 23, 2024
このリークはChiphellとkopite7kimi氏の2人から登場しており、基板はGPUとメモリーを載せたメインボードとディスプレイコントローラーや電力供給系を載せたI/O基板、PCI Express用基板の3つに分割されるとのことです。
現状あるリークとRTX 4090などをベースに考えられるイメージではこのようになりそうですが、Chiphellのリーカーは2つのファンの性能を最大限発揮するために分割構造を採用する事の述べています。そのため、3つの基板に分割し、吹き抜け部分を設ける事でヒートシンクの厚さを最大化するとともに、ファンが送り出す風に対する抵抗を最小化し、静粛性を維持しながら冷却性能を確保するという構造と考えられます。
なお、NVIDIAでは過去にも複数の基板を搭載した製品を投入しており、直近ではサーバー・データセンター向け製品のHopper H100になっています。過去にコンシューマー向け製品ではGPUを2つしたGeForce 9800GX2で、GPUクーラーを挟む形でGPUが備わる基板を2枚搭載しています。
NVIDIA GeForce RTX 3090以降、NVIDIAの最上位モデルは3スロットが標準で筐体サイズが限られるPCでは搭載する事が困難だったほか、フルサイズPCでもほかの拡張ボードが付けられないと言った不自由がありました。ただ、RTX 5090やRTX 5080ではデュアルスロットに戻る可能性があるため、Mini-ITXなど小型筐体でもハイエンドグラフィックスカードを搭載する事が今までより容易になりそうです。
ただ、そのために基板レイアウトを大きく変えるなどコストが嵩む変更を加えているため、RTX 5090はGDDR7を16枚搭載し512-bit化するなどコストが高いのは周知の事実ですが、RTX 5080についても少なくとも現行のRTX 4080を超えるぐらいの価格に上がってしまう可能性はありそうです。
[显卡] 嘟嘟嘟哒,GeForce of Blackwell | Chiphell
https://www.chiphell.com/thread-2607668-2-1.html
kopite7kimi | X (Twitter)
補足情報
NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズは2024年9月から11月の間に発売が計画されているグラフィックカードで、GPUアーキテクチャーには新世代のBlackwell GPUが搭載予定です。メモリーにはGDDR7が採用され、PCIe Gen 5.0に対応すると言われています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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GPU | NVIDIA | GeForce RTX 5000シリーズ | 2024年秋以降 |
コメント
コメント一覧 (2件)
2スロで消費電力増えて爆熱化しないか心配
rtx5090 40万くらいなら買うけど厳しいだろうな