NVIDIAとMediaTekがPC向けArmプロセッサを共同開発へ。AI性能重視でSnapdragon Xに対抗

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NVIDIAとMediaTekがPC向けプロセッサを共同開発へ。AI性能を重視でSnapdragon Xに対抗

QualcommではWindows on Armに対応するノートPC向けプロセッサのSnapdragon Xシリーズを発表し、6月以降には実際にこのプロセッサを搭載したノートPCが発売されると見られていますが、Qualcommとスマートフォン向けチップセットで競合関係にあるMediaTekがこのSnapdragon Xシリーズに対抗するため、NVIDIAと共同でWindows on Armに対応するノートPC向けプロセッサを開発する事が台湾の経済日報より明らかになりました。

NVIDIAとMediaTekが開発を検討しているチップセットはWindows on Armに対応するプロセッサですが、AI性能に焦点を当て、先進ノードと先進パッケージング技術を活用して製造が行われる予定で、1ユニットあたり$300とかなり高価なチップセットになることを予測しています。

開発の担当はCPU部分はArmアーキテクチャーをベースにMediaTekが開発し、NVIDIAはGPUおよびAI処理コアを担当することでSnapdragon X Eliteで見られていた高いAI処理性能を実現することを目指している様です。

このチップセットは2024年第三四半期を目途に設計が完了し、製造はTSMC 3nmの最新バージョンであるN3Eが用いられると見られており、2025年前半には製造される予定のようです。

競合のQualcomm Snapdragon X Eliteはユニットコストは$200程度と言われているため、今回NVIDIAとMediaTekが製造するチップセットはArm系の中では若干高価な製品となります。しかし、x86系も比較に加えるとCore Ultra 7 155などに近いユニットコストであるため、AI性能やグラフィクス性能が高ければ十分競争力がある製品になると言えます。

このNVIDIAとMediaTekが協力して作るチップセットについては詳細が2024年6月に台湾で開催されるComputex 2024で詳細発表が行われると見られています。

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つい先日、ArmのCEOがWindows on Armを投入する企業が複数あると明かしていましたが、スマートフォン向けプロセッサでもライバル関係にあるMediaTekは予想通りWindows on Armに本格的に参入するようです。また、NVIDIAと組むと言う事でComputex 2024の発表ではMediaTekとNVIDIAはAI処理性能の高さを売りとしてアピールすると考えられますが、大多数のユーザーはAI性能よりNVIDIAと組むと言う事でゲーミング性能がどうなるか期待する状況になりそうです。どちらにせよ、MediaTekとNVIDIAが組んで作るWindows on Arm対応チップセットがどのような製品になるのか投入まであと1年近くありますが、期待が高まります。

ソース

聯發科傳攜手輝達進擊 AI PC 開發安謀架構處理器 | 経済日報

https://money.udn.com/money/story/5612/7959556

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