AMDの高性能APU『Strix Halo』には省電力版も存在? 20CU搭載でハンドヘルドデバイスに最適化
AMDでは2025年初旬にZen 5とRDNA3+を組み合わせた高性能APUである『Strix Halo』の投入を計画しています。このStrix HaloはCPUが16コア、GPUのCompute Unit (CU)が最大40コアでTDPが150W程度とされているため、ゲーミングノートPCなどをターゲットにしたモデルになっていますが、AMDではこのStrix HaloをSteam Deckのようなハンドヘルドデバイスに搭載できるように省電力化した『Strix Halo LP』というモデルを計画している可能性があるようです。
リーカーのMoore’s Law is DeadによるとAMDでは省電力化したStrix HaloであるStrix Halo Low Power (LP)の開発をしているとのことで、CPUは6コアまたは8コア構成で、GPU側には合計20コアのCUに加え、128-bitのバス幅を備える事でノートPC向けGeForce RTX 3050並の性能を備えるとのことです。
現在、ハンドヘルドデバイスで主流なのはCPUにZen 4を8コア、GPUにRDNA3を12コア搭載するRyzen Z1 Extremeが主流ですが、このStrix Halo LPではGPU側がRDNA3+へアーキテクチャーが刷新されている他、Infinity Cacheを搭載し、コア数も1.6倍増えているため実際のゲーミング性能はZ1 Extremeに対して2倍近い向上が期待できると言えそうです。
AMDのStirx Haloについては多くのGPUコアを内蔵するなど性能面で期待されているAPUになっていますが、TDP的にゲーミングノートPCへの搭載が主であると考えられていました。しかし、低消費電力版が投入されるとSteam DeckやASUS ROG Allyのようなハンドヘルドデバイスへの搭載も可能になるため、2025年ごろにはハンドヘルドでありながら、様々なゲームを高画質+レイトレーシングありでプレイできる夢の様なハードウェアが登場するかもしれませんので、このStrix Halo LPには注目です。
AMD Zen 5 Strix Halo LP Leak, Hawk Point, PS6 Portable, Switch 2 | Moore’s Law is Dead
補足情報
Strix HaloはAMDが開発中のAPUで、CPUにはZen 5を最大16コア、GPUにはRDNA3+アーキテクチャーで構成されるコアを最大40コア搭載し、NVIDIAのノートPC向けディスクリートGPUに対して性能面で同等、電力効率は大きく上回る事を目指して開発が進められています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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APU | AMD | Strix Halo | 2025年初旬 |
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