Intel Xe-HPG DG2のノート向けとデスクトップ向けの仕様が判明

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Intelによると、Xeアーキテクチャーを搭載したミドルレンジ向けグラフィックスカード、Xe-HPG DG2の登場は近いと開発責任者から発言がありましたが、そのDG2の仕様について明らかになり始めています。

目次

もうすぐ登場するXe-HPG DG2

Intel Xe-HPG GPU Powered Gaming Graphics Cards Launching Soon, Company Rep States ‘DG2 Is Right Around The Corner’

ゲーム開発者とのコミュニケーションや関係性を築く部門であるPete Brubaker氏のツイートによると、IntelのXeーHPG DG2がまもなく登場するとのことです。時期的にはComputexが有力と見られています。

Pete氏のツイートは主にIntelが社員を募集していることの宣伝ですが、その中で具体的な登場時期については明言されていないものの、DG2についてはRight around the corner、「もうすぐ」とツイートがされています。Pete氏がツイートした募集内容ですが、ゲーム会社等との関係性を築くためのポジションであり、Intelがゲーム会社を取り込んで開発中のGPUに最適化してもらうために本気で取り組んでいる事が見て取れます。

デスクトップ版とAlder Lake-P内蔵版のDG2仕様が判明

Exclusive: Intel’s DG2 for Mobile and Desktop – Xe enters the second phase

Igor’s Labによると、まもなく登場する見込みとなっているXeーHPG DG2についてのブロックダイヤグラムが公開されています。その中では、モバイル版XeーHPG DG2は本来 Tiger Lake-Hに搭載される予定だったことを伺わせるスライド内容が含まれていますが、最新情報ではTiger Lake-HにはDG2は採用されず、その次に登場するAlder Lake-Pに内蔵される形でリリースされるとのことです。

このスライドに合わせて、Igor’s LabではXe-HPG DG2として登場する予定のSKUについても紹介されています。

SKUはデスクトップとモバイル向けで合わせて5モデル登場する予定となっており、GPU性能が最も高いモデルではEUを512基、4096コアを搭載しており、下位モデルではこのEU512基のモデルをベースにEU数を減らしていく構成となっています。

Intel Xe-HPG DG2 512EU

DG2の中で最高モデルであるEU512基搭載モデルでは4096コアと256bitのバス幅を有した構成となっています。VRAM面ではGDDR6を16GBまたは8GBを搭載しています。このEUやコア数、VRAMなどはデスクトップ版もモバイル版も同じ仕様になると見られています。動作クロックとTDPについてはモバイル版のみ判明しており、ベースが1100MHzとなり、ブースト時は1800MHzで動作し、TDPは最大で100Wになるとのことです。

Intel Xe-HPG DG2 384EU

384EUを搭載するSKUは3つほどのバリエーションで登場すると見られています。EUやコアがフルに使えるモデルは最大で384EU、3072コアを搭載し、VRAMは12GBまたは6GBのGDDR6を搭載します。バス幅は192bitになる予定です。

別バリエーションでは基本は384EUのSKUを利用しますが、その内256EUまたは192EUのみが有効にされたものが登場します。コア数はそれぞれ、2048と1536コアになり、両モデル共にバス幅は128bitに縮小されます。VRAM面では256EUモデルでは8GBまたは4GB GDDR6、192EUモデルでは4GB GDDR6が採用されるとのことです。

動作クロックについては、384EUの場合はベースが600MHz、ブーストが1800MHzで動作する予定となxtぐており、256EUの場合はベースが450MHz、ブーストが1400MHzとなっています。

なお、この384EUを搭載するSKUがメインストリームモデルになると見られています。

Intel Xe-HPG DG2 128EU

DG2の中でエントリーモデルに属するのが128EUを搭載するSKUです。このSKUの中で最上位モデルは128EU、1024コアを搭載し、バス幅は64bitで4GB GDDR6を搭載します。一部EUが無効化されたモデルでも96EUが有効化されており、コア数は768コアとなる見込みです。バス幅は64bit、VRAMは4GB  GDDR6を採用します。この96EUが有効なモデルは現行のTiger Lakeなどに搭載されているDG1とほとんど同じ仕様となっていますが、アーキテクチャーがDG2の方が新しいことから性能面では上と見られています。

 

Intel製GPUであるXeーHPG DG2はもうまもなく登場する見込みですが、具体的にいつ発売になるかなどの情報はまだありません。過去にDG2のようなグラフィックスカード関係は外部ファウンドリーに委託するという話が出ていたため、昨今の半導体不足などを考えると発表はするものの、発売は遅くなるというパターンは十分考えられます。一方で、Intelとしてはグラフィックスカードが枯渇している今はチャンスでもありますので、いつ頃発売になるのか、また性能や価格面でNVIDIAやAMDなどが発売する既存のグラフィックスカードをどれほど超えられるのかなど注目です。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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